翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

友達は1人か2人いればいい

前回「50代の人間関係が老後を左右する」と書きました。
http://d.hatena.ne.jp/bob0524/20160204/1454550722

楽しい老後を送るために、人間関係を充実させようと思うのですが、友達を作るために趣味を始めたり出会いの場に顔を出すつもりはありません。
人間関係は量より質です。やみくもに友達の数だけ増えても、気を使うことが多くなるし、かえってさびしくなるのではないでしょうか。

『独居老人スタイル』には、とても感銘を受けました。
http://d.hatena.ne.jp/bob0524/20150517/1431826851

作者の都築響一さんがTBSラジオ『たまむすび』でこんなことを語っています。
http://miyearnzzlabo.com/archives/17078

都築響一)いま老人の自殺とかね、結構問題になってますけど。老人の自殺でいちばん多いのって、三世帯同居なんですよ。

小林悠)なんでまた?

都築響一)いちばん少ないのが独居なんですよ。要はやっぱりどんな上手くいってデカい家作って、だけど嫁と上手くいかないとか。孫の世話ばっかりさせられるとか、そういうプレッシャーとストレスの方がはるかに老人を鬱に追い込むんだよね。だからお金もないけど、別にぜんぜんね。気楽に一人暮らしで好きなもん食べて、好きなことだけやっているっていう老人の方がはるかにね、ストレスないんで。ストレスがね、人を追い込むんで。
<中略>
でもほら、みんな何とか独居になりたくないから、無理やりなんとかするとかね。仲間はずれになりたくないから、60過ぎて定年になってるのにまたゲートボールでイチから出直しみたいなの、あるじゃないですか(笑)。

玉袋筋太郎)(笑)。ありますね。

都築響一)あんまり興味のない囲碁とかやってみるとかね。そういうのってよくないと思うんだよね。僕が取材している人たちって、お金もないけどストレスもない。あと、とりあえず50年ぐらい人の言うことを聞いたことがないと。

小林悠)えーっ!?

玉袋筋太郎)そうでしょうね。

都築響一)ということは、だからそのかわり友達もいないんですよ。でも、友達なんて1人か2人いればいいんですよ。

占い師として「すべての運は人間関係からもたらされる」と主張しているものの、私は友達がそう多くありません。あまり社交的ではないし、すぐ人の欠点を探してしまうという悪い癖があります。
気の合わない人に愛想笑いして長生きするよりも、孤独な老女として死ぬほうを選びます。

「結婚したら幸せになれると思っていたのに、好きでもない配偶者と暮らすほど孤独なことはなかった」という話を聞いたことがあります。

三世帯同居を望む高齢者も、実際に嫁や婿、孫と暮らしてみると疎外感を味わうことが多いものでしょう。若い人は自分の暮らしを構築するのに忙しくて、お年寄りを気遣うゆとりがないのです。
子供や孫と同居しているよりも、山奥や孤島に住んで、孤独を当たり前のものとして受け入れる高齢者のほうがさびしくないはずです。

そして、たまにしか会えなくても「この人は私のことをわかってくれる」という友人が1人か2人いれば、もうそれでいいじゃないかと思います。
友人に先立たれると孤独が待っているわけですが、「そんな友人がいた」という記憶があれば孤独にも少しは耐えられるのではないでしょうか。


台湾・嘉儀の駅前で見かけた猫。