翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

コリン・ファースだって学んでいる

ジェイン・オースティンの『高慢と偏見』を愛読しています。映像で観るならはハリウッド版より断然BBC版です。
http://d.hatena.ne.jp/bob0524/20150205/1423092566

BBC版でダーシー役を演じたコリン・ファースが出ているので観た『キングスマン』。
おもしろかったけれど、コリン・ファース、よくこんな映画に出たなというのが正直な感想。
B級とまでは言えないけれど、予想していた正統派のスパイ映画とは違っていました。英国王を演じてアカデミー賞まで獲得したイギリスきっての名優にふさわしいとは思えません。

それでも、出演者がこの映画について語るインタビュー映像をネットで観て、すっかり納得しました。
まず新人のタロン・エガートンが「コリンと共演できるなら、授業料を払ってもかまわないと思う」と優等生的発言。
しかし、その後に「僕は新人だけど、彼もアクション映画には出演したことがなく、体を使うシーンでは互いにメモを見せ合ったりして、一緒に取り組んだ」と語ります。
コリン・ファースは55歳、タロン・エガートンは25歳です。

脚本家はコリン・ファースのイメージで書き進めたけれど、彼が出演を引き受けるかどうかは一種の賭けだったようです。アクション・シーンのためのトレーニングが必要だったからです。

撮影を振り返って「誰が誰から学んでいるのかわからないね」とコリン・ファース
「まったく違う世代の人たちとつながりを持つことは大切だと思っている。本作ではその恩恵を存分に受けた」

私はコリン・ファースと同世代ですが、ある人に「明日は学校(日本語教師養成講座)があるから…」と言ったところ、「何を教えているのですか?」と質問されました。
「いや、教えているのではなく、学んでいます」と答えると絶句されましたが、この歳で何かを学ぶのは世間的には珍しいことかもしれません。

しかし、オスカー俳優のコリン・ファースだって学んでいます。
そして彼の言う通り、まったく違う世代の人たちとつながりを持つのはすばらしいことです。

この夏はフィンランドから来た18歳のヘンリク君から大きな影響を受けました(それで稚内まで行き、ついでに『キングスマン』も観たわけです)。

日本語教師養成講座の区切りだった先月末には、クラスメートだった20代前半のお嬢さん3人とお茶を飲んで話し込みました。私だけ年齢が離れているのでお邪魔かと思ったのですが、外国人相手に日本語を教えようという人たちですから、対人関係もオープンです。
毎回の授業では模擬授業を先生役、生徒役となりながら順次行ってきました。まさに「誰が誰から学んでいるのかわからない」状態です。


キングスマン』を観たのは日本最北の映画館、稚内の駅ビル内です。
いかにも仕立てのよさそうなスーツ姿で決めたコリン・ファースのセリフにぐっときました。
「スーツは現代の紳士の鎧。キングスマンは新時代の騎士。」
The suit is the modern gentleman's armour. The Kingsmen are the new knights.