翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

すべては偶然だぞ

2年前、福留孝介選手の阪神タイガース入団、大歓迎という気持ちにはなれませんでした。
立派な実績のある選手ですが、中日ドラゴンズのイメージが強いし、生え抜きの若い選手の出場機会が奪われるような気がしたからです。

それでも、今ではすっかりチームに溶け込み、ここぞという場面で活躍する頼りになる選手だということがわかってきました。

福留選手が勝負のかかる打席に入るとき、私は"It's gonna happen."という呪文を唱えます。
福留選手はシカゴ・カブズ時代、リグリー・フィールドではファンが「偶然だぞ」という日本語のボードで応援されていました。

"It's gonna happen."は「いつか起こる」、「きっと来る」というニュアンスで、打者の応援では「きっと打ってくれる!」という期待が込められたフレーズです。
カブスのファンが自動翻訳の「偶然だぞ」をそのままボードに書いてしまったというわけです。

偶然だぞ」では、まぐれ当たりしかできない打者のようにも取れますが、世の中で起こることのほとんどは偶然です。
「いや、ちゃんと準備して努力して結果を出したことは必然だ」と考える人もいるでしょうが、人生は計算通りにいかないことのほうが多いはずです。

野球の試合を観ていておもしろいのは、偶然がゲームの流れを作るから。「野」で行われるから、雨が降れば試合は中止になりますし、天気によって試合展開が変わってきます。

「ベースボール」を「野球」と訳したのは正岡子規というのは俗説で、正解は第一高等中学校の野球部員だった中馬庚だそうです。
子規は幼名「升(のぼる)」から「野球(のぼーる)」という雅号を用いていたことから混乱したのでしょう。

打者が打ったボールが風に乗ってホームランになったり大きな外野フライで終わったりします。ドーム球場では、ホームチームの有利になるように風圧を調整しているという都市伝説もありますが、甲子園や神宮球場は、偶然その時に吹いている風がゲームの行方を左右します。

偶然は人間がコントロールできないのですが、その結果をどう受け止めて次にどんな行動を取るかで運気の流れは大きく変わってきます。
運のいい人は、偶然をうまく活用する人です。


リグリー・フィールドの近所に住むマイケルからもらったシカゴ・カブスのコースター。「フクドメは忘れがたい選手だ」と絶賛していました。
http://d.hatena.ne.jp/bob0524/20140518/1400376774