村上春樹の期間限定サイト「村上さんのところ」。
せっせと質問と答えがアップされ、付いて行くのが大変です。さすが文章を書くために体を鍛えているという村上春樹。
フィンランドネタもちょくちょく登場し、セイナヨキ在住の友人からのメールでも触れられていました。
私が最も反応したのは、「好きなカウリスマキ監督の作品は」。
http://www.welluneednt.com/entry/2015/03/08/203000
僕は『レニングラード・カウボーイズ』シリーズ(正・続・ライブ)もあほらしくて大好きです。けっこう何度も見ています。あそこまであほらしいと、ただただ見とれてしまいます。
うわ! こんなところでレニングラード・カウボーイズが登場するとは!
「あほらしくて大好き」ですか。私は、ボーカルのヨレ・マルヤランタが大好きで見とれています。
「レニングラード・カウボーイズ アメリカへ行く」が最も評価が高くおもしろい映画なのですが、ヨレ様がグループに加入前なので、あまり熱心には見ません。
「モーゼに会う」でサングラスなしで登場するので目を皿のようにして探します。
そして「トータル・バラライカ・ショー」はヨレ様の歌声にうっとり。
あまりにも奇抜な外見(巨大リーゼントにサングラス、旧ソ連の軍服コスプレ、ペンギンシューズ)のため、人に言うのもはばかられますが、ヨレ様のおかげで私の人生はとてもおもしろくなってきました。
フィンランド人と友人になるためにカウチサーフィンを始め、誘われるままにフィンランドへ行き、今は外国人に日本語を教える技術を学んでいます。
同世代の友人に「思いついたことをすぐやるなんて、若いね」と感心されたのですが、私に言わせれば逆です。
若くないから、すぐ始めているのです。人生の折り返し地点を過ぎると、「いつかそのうち」なんていううちに、何もできなくなるような気がして、「できることは、できるうちに」をモットーにしています。
ヘルシンキ中央駅近くのレストラン、レニングラード・カウボーイズ像の下をいつも待ち合わせ場所に使っていました。
ここで友人のスザンヌを待っていると、東京の編集者から電話があり、ばったり別の友人、ユハナ君に会ったことがありました。
あこがれのフィンランドに複数の友人がいて、東京でも忘れ去れているわけではない。
The world is my oyster.(世界は私の思うまま)というシェイクスピアの言葉が浮かびました。
出典は「ウィンザーの陽気な女房たち」。
The world is mine oyster, which I with sword will open.
(世界は私の牡蠣。剣でこじ開ける)
世界をこじ開けるためには、「大好き」というエネルギーが最も強力です。