翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

旅先では、できるだけ機嫌よく

さらに北海道旅行の話です。

旅に出ると時間が濃縮されたように感じます。
よく「子供の頃は一年がとても長く感じたのに、歳を取るとあっという間に過ぎてしまうのは、子供はどの体験も新鮮なのに対して大人は繰り返しの体験だから」という話を聞きます。
だったら、旅に出ることは一種の精神的若返りです。

旅先では見るもの聞くものすべてが珍しい。
観光スポットではなくても、偶然、目にしたものでもあれこれ想像してしまいます。

札幌のホテルの朝食でのこと。
便利な立地のビジネスホテルに泊まりました。部屋は狭いけれど機能的ですし、天然温泉もあります。
週刊誌の連載のゲラが出る日だったのですが、ファックスの受け渡しもスムーズで、ちょっとした直しはすぐにネットで送信でき、東京にいるのと変わらない対応ができました。

ネットの評判では特にバイキング形式の朝食の評価が高く、選びきれないほど種類があります。
イクラや甘海老、マグロ、イカといったも取り放題ですから、朝から海鮮丼も楽しめます。

しかし、隣の席のカップルの女性がなんとなく不機嫌なようす。
食堂スペースもコンパクトなので、隣の会話も耳に入ってくるのです。

男性が「すごいだろ、これだけ種類があって」みたいにフォローしたら、女性は冷たく一言。
「○○君、これ、本当においしいと思っているの?」

うーん、たしかに、業務用の冷凍総菜を小鉢に分けているようで、ものすごい美味というわけではありません。
でも、選択肢がとても多いから好きなものを選べばいいし、海鮮物が充実しているのは北海道ならではです。
別に朝からおいしいものを食べなくても、昼や夜に好きなお店に行けばいいわけで、彼女の一言で男性がどれほど傷ついたことか。隣の席でついはらはらしてしまいました。私が占い師で二人が鑑定に来たら、彼女に言い聞かせてあげるのに!

せっかくカップルで旅行しているのなら、一気に盛り下げるようなことは決して口にしてはいけません。もし、旅の手配を男性がしていたのなら、なおさらです。
いくら事前に計画していても、旅では何が起こるかわからないもの。いちいち機嫌を悪くしてもしかたがありません。

アガサ・クリスティは、旅先のトラブルをきっかけに14歳年下の考古学者と結婚しました。
d.hatena.ne.jp


ススキノのシンボル、ニッカの「キング・オブ・ブレンダーズ」。