翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

「てご=手伝い」で回っていく世の中

「風通しのいい家には幸運が舞い込む」と常々考えています。
d.hatena.ne.jp

床にモノを置きっ放しにすると、気の流れが滞ってしまうから、定位置を決めて片付ける。
そして、完璧に片付いていなくても、自宅に人を招く。
それと同時に、たまには旅に出て、人生に新しい風を入れる。

島根県川本町への旅は、アンネという強力な同行者が、刺激的な出会いをどんどん引き寄せてくれました。

その中の一人が、尾野寛明さん。
一橋大学在学中に、ネット古書店を起業。大学の教科書や専門書限定という目の付け所がすばらしい。
その後、本社を島根県川本町に移転。「過疎を逆手に取る」という発想もユニークです。

株式会社「エコカレッジ」
www.eco-college.com

川本町出身と思いきや、埼玉生まれ。お父さんの実家が島根ということですが、川本町ではなく松江だそうです。

尾野さんのすごいところは、本業だけでなく、過疎地への起業家誘致や活性化を次々と展開していること。
そのうちの一つ。
NPO法人「てごねっと石見」
tegonet.net

大学院時代は、大型バスの免許を取って、都会の若者を地方へ連れていくツアーも数多く企画されたそうですが、和歌山県熊野もその一つ。phaさんと伊藤洋志さんの『フルサトをつくる』に大きな刺激を受けた私ですが、その種を蒔いた一人は尾野さんだったのです。

また、島根県隠岐の離島、海士町(あまちょう)は島外からの移住者が相次いでいることで話題になっていますが、都市農村交流事業「AMAワゴン」と、隠岐島前高校魅力化事業にも尾野さんは関わっています。

かつては東京と島根を1週間おきに行き来されていたそうですが、現在は上海と島根。岡山空港から上海と東京は同じぐらいの距離です。

もし尾野さんと東京で会っていたとしたら、講演会を聞きに行き、質疑応答で言葉を交わすぐらいの関わりしか持てなかったでしょう。
でも、場所の持つ力はすごい。川本町ではアンネの歓迎会を皮切りに、石見焼の窯の取材に同行させてもらったり、会社見学にお邪魔するなど、連日お会いしました。

江津市の「風のえんがわ」という古民家を改造した素敵なレストランも、「てごねっと石見」によって誕生したそうです。

ランチをいただきながら、「『てごね』の力ってすごいですね」と私。
尾野さんと優春翠が「言葉の使い方が違う」と大笑い。
中国地方の方言で「てご」=手伝いのこと。「てごね」ではハンバーグです。

誰かを手伝うことで、さまざまな可能性が生まれ、巡り巡って自分の人生も豊かになっていきます。
カウチサーフィンも外国人旅行者を「てご」する活動ですが、無料で宿泊場所を提供して一方的に助けているわけではなく、旅人から大きな恵みをもらっているわけです。


あらゆる縁を司る出雲大社。ご縁があって、「てご」したり、「てご」されたり。人生はその繰り返しです。