翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

カウチサーフィン2.0

フィンランドからアンネがやって来ました。
去年の6月に初めて会って、我が家でホスト。9月にはフィンランド・セイナヨキのアンネの家に泊めてもらいました。

カウチサーフィンについて、「会ったこともない外国人旅行者を自宅に泊めるの?」とぎょっとされたのは、スポーツクラブの知り合い。
平日の昼間のダンス系クラスに出ているのは優雅な専業主婦が大半ですから、カウチサーフィンに理解を求めても無理があります。
1年たって「フィンランドからの友達が来る。会うのは三度目。去年はフィンランドで泊めてもらった」と説明すると「外国にそんなお友達がいるなんて素敵ね」と評価が180度変わります。

去年の春から夏にかけて、カウチサーフィンで集中的にフィンランド人旅行者をホストして、これからは二度目とか紹介される友人を中心に泊めることになるような気がします。

初対面の旅行者と会うのもエキサイティングですが、カウチリクエストを読む限りでは、「ぜひ会いたい」と思わせるような人はあまり出現しないのです。

コピペのリクエストは即座にコピペのお断りを返信します。
コピペじゃないにしても、「あなたはとてもいいホストだから」という理由で私にリクエストを送ってこられても、到底ホストする気にはなれません。「私とあなたの共通点、そしてどんなことを一緒にやりたいか」を書いてほしいところです。

これは就活でも同じではないでしょうか。「福利厚生の充実」や「御社の安定性、将来性」が志望動機と聞かされても、人事担当者の心は動きません。「私にはこういう能力があり、御社でこんな形で活かせる」をアピールしないと。

カウチリクエストはたいしたことなくても、会ってみたらとてもおもしろくて気が合う人かもしれませんが、わざわざ試してみる気はありません。

アンネは我が家で4泊したのち、友達の家、さらにその友達のお宅でホストしてもらいます。
友達はカウチサーファーではありませんが、一緒にイギリス人紳士のカウチサーファー(宿泊なし)を剣道の試合にお連れしたことがあります。
新聞記者というアンネの職業や四国の歩きお遍路体験などから、アンネをホストしても大丈夫と判断したのでしょうけれど、「友達の友達」という面もあるでしょう(この場合の友達は、何回か会っただけではなく、お互いを理解している関係を指します)。

フィンランド人の国民性はとてもシャイで、友達になるには長い時間がかかると言われます。
カウチサーフィンというシステムがなければ、こんなに短期間に複数のフィンランド人と友達にはなれなかったでしょう。そして、ひとたび友達になってしまえば、カウチサーフィンを使わなくても、人間関係の輪は広がっていきます。
ネットの進化により、一昔前とは比べ物にならないぐらい大きな可能性が広がる一方、人間関係の本質はあまり変わっていないように思います。


アンネのボーイフレンド(といっても、17年ほど一緒に暮らしているそうです)の両親のサマーコテージにて。左がアンネ、右がボーイフレンドのお母さん。この時、ボーイフレンドはスペインを休暇旅行中で、アンネと二人で訪れました。お母さんからしてみれば、「息子は来ないのに、変な外国人を連れて来て…」と気を悪くするんじゃないかと危惧しましたが、「アンネのことは高校時代から知っているから実の娘同然」と大歓迎してもらいました。高校で物理や化学を教えていた両親は、日本生まれのパズル、数独が好きだそうです。

今回、アンネが日本へ発つ同じ日に、ボーイフレンドはドイツに、両親はスペインに向かったそうです。ヘルシンキ・ヴァンター空港まで4人で一緒に行って別れたそうです。とても風通しのいい素敵な関係です。