翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

バーチャル・クリスマス

NHKラジオ実践ビジネス英語、11月後半のテーマは「バーチャル感謝祭」。

アメリカ人にとっては、感謝祭は家族が集まって七面鳥のローストなどのご馳走を囲む大切な行事ですが、事情があって帰省できない家族もいます。
そこで「バーチャル感謝祭」。
タブレットコンピュータをテーブルに置き、食事風景を見せたり、ボイスチャットで会話をして、同じ時間を共有。
感謝祭という伝統行事も、テクノロジーによって様変わりするのです。

kamomeskyさんによるTalk the Talkコーナーの書き起こし。
http://d.hatena.ne.jp/kamomesky/20131129/1385731459

感謝祭の次はクリスマス。
フィンランドはサンタクロースの国ですし、長い冬がやって来ると、人々はクリスマスを待ち望みます。
「10月、11月とだんだん日が短くなって寒さも厳しくなっていくから、気持ちも沈んでくる。ウツになる人も多い。
でも、12月になると、雪が積もって街が美しくなるし、それにクリスマスがあるしね」とアンネがよく言ってました。

エリカから「クリスマスに送りたいものがあるから、リアルの住所を教えて」とメールがありました。
40代のエリカは中学生の頃、日本の女の子と文通していたというので、切手や郵便局となじみのある最後の世代かもしれません。
http://d.hatena.ne.jp/bob0524/20131103/1383432310

エリカ一家のために私もプレゼントを用意しました。
一家宮崎駿のアニメが好きなので、トトロや魔女の宅急便ラピュタの文房具やタオル。
東京駅のキャラクターストリートにあるお店で買えました。

そして、20代のスザンヌは絵葉書が好きで、我が家に滞在したときも、記念のために絵葉書を買ってヘルシンキの自分の住所に送っていました。
「クリスマスの絵葉書を送りたいから住所を教えて」とメールすると、「ありがとう。送るのは絶対に絵葉書だけにしてね」と返信。
スザンヌの好物の柿の種チョコレートや何かかわいいものを送りたかったのですが、律儀でしっかり者のスザンヌに釘を刺されました。
4週間の日本旅行で日本人の贈答好きをとてもよくわかったようです。

スザンヌに選んだ絵葉書は、富士山の空撮写真。
「沖縄から東京に戻る飛行機から見た富士山があまりにも美しくて涙が出た」と話していたからです。

スザンヌからは、ビデオを添付したメールが届きました。
彼女の職場にマルコ・ハーヴィストが来て、演奏をしたシーンを撮影したものです。
久々にカウリスマキの『過去のない男』が観たくなりました。
http://d.hatena.ne.jp/bob0524/20130131/1359591837

ハメーンリンナの街や森の案内に加えて、夕食もご馳走してくれたイクメンのヴィッレには「子供たちに日本のカードを送りたいから」と住所を聞き出しました。
子供たちが喜びそうなキティちゃんのカードや塗り絵、「きのこの山」「たけのこの里」のチョコレート、それにヴィッレの好物のわさびふりかけを封筒に入れました。
http://d.hatena.ne.jp/bob0524/20130804/1375571762

重さを測って、日本風の記念切手をぺたぺたと貼ります。消費税が上がると80円切手に2円切手を足さないと封書が送れません。
旅先の郵便局でご当地切手を集めるのが趣味でしたが、80円切手はできるだけ使っておくことにしました。

そんな作業が楽しくて、プレゼントというものは、「相手を喜ばせたい」と思いつつ、送り主のほうが楽しむものだと思いました。
郵便局に持ち込むと、「フィンランドに送るんですね」と、窓口の職員も心なしか楽しそうに対応してくれました。

ハイテク機器ではなく、郵便局や切手、絵葉書など前世代の遺物のようなものを使って「バーチャル・クリスマス」を満喫しています。


エリカ一家から届いたのは、サンタクロースの絵本。フィンランド語ではなく英語なのでほっとしました。カードは、折り紙好きのエリカの手作りです。