翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

オーガナイズされた生活

9月のフィンランド旅行では、編集者エリカのお宅にカウチサーフィンで2泊して、行き当たりばったりの生活を反省するいい機会になりました。

エリカとサムは40代の夫婦。大学に入学したばかりの18歳の長女、小学6年生の長男の4人暮らしです。

半年以上にわたってエリカとメール交換していたので、初対面からすぐに打ち解けることができました。
滞在中、何がしたいか希望を聞かれていたので、「フィンランドは二度目なので一通りの観光は体験済み。フィンランドの人々の暮らしや文化が知りたい」とリクエスト。その結果、ラウリ君の通う小学校やエリカが働く出版社訪問などが実現しました。

スーパーマーケットでの買い物にも同行しました。旅行者だと、お土産を買う程度で生鮮食料品を買うことがありませんから。

共働きのエリカとサムは、食料品を買うのは基本的に週1回、土曜日の11時と決めています。
プリントアウトした買い物リストをショッピングカートに貼り付け、売り場を回ります。

リストを作るのはサムの役目。
昔はリストなしで買い物をしていたのですが、週の途中で買い足すものが出ていたそうです。そこで、数週間分のレシートを集め、売り場の陳列の順番に食料品をリストアップ。買い物に行く前に在庫をチェックし、買う必要のあるものにチェックを入れてから出かけます。
「だから金曜日となると、食材が限られてしまうけれど、なんとか乗り切っているの」とエリカ。

サムは大学で物理学を学び、現在は天気予報会社で働いています。
天気は人間がコントロールできないから、あらかじめ情報を集め、怠りなく準備する。
天気だけではなく、人生全般についての一家の家訓のようです。

天気予報の放送システムを日本で買い付ける仕事があり、一家で来日したこともあります。
日本とフィンランドの時差は7時間(サマータイムは6時間)。子供にとって時差に慣れるのはかなり大変だということで、出発1週間前から1日1時間ずつ時間を繰り上げて暮らしたそうです。

エリカは出版社に勤め、教育関係の本を編集しています。
フィンランドの学校では、何を教えるか大まかなカリキュラムはあるものの、現場の教師の裁量に任されている部分が多く、教師はとてもやりがいのある職業とされています。
カリスマ教師を探し出し、授業のノウハウを本にするのですが、教えるのは上手でも原稿はあまり上手でない先生もいて、エリカは編集に加えて執筆もかなり手伝っているので、仕事量はかなりありそうです。
それでも、在宅勤務と組み合わせ、サムと協力しながら二人の子供をきちんと育てています。

日本でのいい加減な生活を改め、エリカのようなオーガナイズされた生活を目指したいと思いました。
しかし、私の仕事は編集ではなくライターなので、気が乗らないとだらだらして、お尻に火がつくと一気に書き上げるディスオーガナイズドの毎日を送っています。

フィンランドに出発する前、週刊誌の連載原稿をまとめて書いて編集者に送っておいたのですが、帰国して校正紙を見たら、行数不足。旅行前で気持ちが舞い上がり、よく確認しなかったのです。エリカだったら、こんなミスはしないだろうと反省しました。


エリカとサム一家の買い物メモ。食品戸棚のドアの内側に貼り付けられています。


エリカ宅の朝食。森のハイキングで取ってきたキノコやベリーも食卓に。