翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

カウチサーフィンQAその2(待ち合わせ、食事、観光)

カウチサーファーとどこで待ち合わせるか。
たいていの外国人は成田空港が東京都心とかなり離れていることを実感としてわかっていません。
携帯電話の契約や両替にも時間がかかります。
「朝、成田に着くからランチを」と約束して、3時過ぎになったこともあり、最寄りの駅に着いたら電話してもらう方式にしました。
これは私が駅から5分のところに住み、自宅で仕事をしているからできることです。お勤めをしている人なら、外国人にもわかりやすいカフェやファストフード店を待ち合わせ場所にしているようです。

自宅待機にしてよかったと痛感したのがマイヤちゃんのケース。
http://d.hatena.ne.jp/bob0524/20130414/1365901227

無事に自宅まで到着、次は食事をどうするかです。
これもホストによって千差万別。
料理をしないから常に外食という人もいれば、キッチンを自由に使っていいという人もいます。
カウチサーフィンのノウハウについて最初に教えてくれたアメリカ人のアレックスは、外食の場合、サーファーにおごってあげる必要はまったくなく、割り勘が基本で、宿泊場所を提供しているのだから、サーファーがホストの分を支払ってもいいぐらいだと言います。
http://d.hatena.ne.jp/bob0524/20121230/1356828603

私はサーファーに料理をふるまいます。
自分がバックパッカーとして異国を旅していた時、たまたま知り合った現地の人が自宅に招いて、手料理をふるまってくれたのが涙が出るほどありがたかったから、その恩返しをしているつもりです。

それに、私がホストするのはフィンランド人が中心で、4〜6週間の長期休暇を利用して旅をしています。学生バックパッカーほど貧乏ではないけれど、毎日外食では予算が苦しくなるでしょう。旅先では所持金は減る一方です。その心細さを知っているからこそ、私は食事を提供したいのです。

基本的に毎日料理しているので、単に量を増やすだけだと考えれば苦になりません。
豪華な食事を出さなくても、日常的なもので喜んでもらえます。味付けに失敗したり、見栄えが悪くても、外国人だから気付かないはず…。

ハウスバーモントカレーやオムライス、スパゲティナポリタンみたいな日本的洋食を作れば会話も弾みます。
お寿司も作りますが、簡単な巻き寿司やちらし寿司です。
寿司を食べてみたいけれど刺身はあまり得意じゃないという外国人が多いので、カニカマ、卵焼き、アボカド、クリームチーズ、きゅうり、にんじん、ほうれん草などを使い、あまり材料費はかかりません。ちらし寿司なら、鮭を焼いてほぐします。適当に彩りのよい野菜を入れ、卵焼きと海苔を散らせば、それなりに豪華に見えます。

ユハナ君やマイヤちゃんはベジタリアンなので豆腐やがんもどき、さしみこんにゃくを出しました。
近所の商店街をユハナ君と歩いた時、お豆腐屋さんの前を通りかかると「トウフの専門ショップがあるとは、なんてクールなんだ!」と感動されました。

負担に感じるほどおもてなしをしてしまうと、疲れ果ててしまい続かないと思います。
食事は日常生活の延長、人が泊まるから掃除のモチベーションが上がってちょうどいいぐらいに考えていると、カウチサーフィンがぐっと楽しくなります。

そして、繰り返しになりますが、サーファーは厳選すること。
「無料で泊めて食事も出してあげるなんて、やりすぎなんじゃない?」といわれることもありますが、リクエストを送ってきたすべての旅人をそんなふうにもてなしているわけではありません。
そこまでやってあげたいし、もう一度会いたいと思わせる魅力的な旅人だけ、招いているのです。純粋なホスピタリティ精神ではなく、「将来、訪れたときにホストしてもらいたい」という腹黒な動機もあります。

観光について。
基本的に旅人だけで行ってもらいます。
東京の観光スポットはどこも混んでいるし、平日の昼間は仕事をすることにしているからです。
東京都庁の展望台や渋谷のスクランブル交差点、竹下通り、明治神宮など、外国人旅行者単独でも簡単に行けるはずです。道に迷ったら、周囲に聞いてみれば英会話の練習として親切に答えてくれる人がいるはずでしょう。

おもしろそうなところには、同行します。
空手黒帯のスザンヌと道場へ。
http://d.hatena.ne.jp/bob0524/20130228/1362011286
動物好きのマイヤちゃんに日本の猫を見せてあげました。
http://d.hatena.ne.jp/bob0524/20130509/1368059144

イースター前の日曜日、ケネスとカトリック教会へ行ったり、アン姉さんと吉祥寺のフィンランド・スポット(ムーミン・スタンド、カフェ・モイ、ドーナツのアーノルド、カフェ・モスクワ)を回りました。
ユハナ君とは三鷹ジブリ美術館へ。ジブリ美術館、いつでも行けると思っていても、きっかけがないとなかなか行けないものです。
外国人旅行者をホストすることは、日本での生活を新しい視点で見ることに通じます。