翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

カウチサーフィンQAその1(サーファーの選び方)

カウチサーフィンについてよく質問されることをまとめてみました。

最もよく言われるのは「外国人を泊めるのには抵抗があるけれど、会ってみるのはおもしろそう」というものです。

カウチサーフィンでは「カウチあり」「カウチあるかも」「コーヒー・オア・ドリンク(泊められないけれど会うならOK)」「旅行中で泊められない」といったステータスがあるので、「コーヒー」を選べば、外国人旅行者とコーヒーやビールを飲んだり、観光案内をしてあげることもできます。

私もカウチサーフィンを始めた時は「コーヒー」のステータスにしていました。
最初に会ったのは、英国人紳士でした。
http://d.hatena.ne.jp/bob0524/20120524/1337812525

まずカウチサーフィンに慣れるために、旅行者と会ってみるのはいい体験になるでしょう。
ただし、カウチサーフィンは旅先の宿泊場所を提供しあうサイトですから、「コーヒー」のみでは、あまりリクエストは期待できません。
東京には英語が堪能なボランティアガイドのシステムもありますから、リサーチ能力のある旅行者なら、そちらを選ぶ可能性も考えられます。
もし、あなたが若くて美しい女性やハンサムな男性ならば、異性の旅行者からのリクエストが殺到するでしょうが、それはそれで面倒くさいことになりかねません。

カウチサーフィンの登録者が増えるにつれて、「悪貨は良貨を駆逐する」状態になり、出会い系サイトと混同したり、単に無料の宿泊場所を求めるサーファーが目立つようになっています。
だからこそ、ホストするにせよ、サーフするにせよ、慎重に人を選ぶ必要があります。

そして、私がフィンランド人をメインで泊めているので、「旅行者の国を選べるのか?」と聞かれることもあります。
ストレートに「フィンランド人のみホストします」と書くのは露骨なので、私は「カウチサーフィンでやりたいこと」という項目に、「フィンランドに興味があるのでフィンランドからの旅行者と交流したい」と書いています。
こう書いておいても、東京は日本人ホストが圧倒的に少ないので、フィンランド以外の国の人からリクエストをもらいます。
「私はフィンランド人ではありませんが」と前置きしているなら、読む価値がありますが、大半は大勢の候補者に一斉に送るコピペリクエストなので、無視しています。

フィンランド人でなくても、アメリカ人のケネスをホストしたのは、彼が私のプロフィールをちゃんと読み、「ボブ・ディランの曲で一番好きなのは『ザ・マン・イン・ミー』」という絶妙の変化球を投げてきたから。これが誰でも知っている「風に吹かれて」だったらホストしませんでした。
http://d.hatena.ne.jp/bob0524/20130321/1363825043

初対面の外国人を自宅に泊めるのですから、誰もが知りたいのは、「トラブルは起こらないのか?」ということでしょう。
カウチサーフィンのサイトの掲示板を読んでいると、ごくまれに物品の紛失やレイプまがいのトラブルが報告されています。そして、警察に訴えても「旅行者を受け入れたのは自分の判断」と民事不介入になるようです。
そんな目に遭わないように、相手を慎重に選び、少しでもおかしいと思ったら、キャンセルするようにアドバイスされています。

メール交換はしたけれど、結局ホストしなかった体験。
http://d.hatena.ne.jp/bob0524/20130609/1370733117

私が個人的な基準としているのは、過去のホスト経験です。自宅には一切人を泊めず、旅先では人の家に泊まりたいというサーファーは基本的にお断りしています。

カウチサーフィンのサイトには、情報交換の掲示板があり「良きホストになるためのアドバイス」グループには、「How to kick out freeloaders(たかり屋を追い出すには)」というスレッドもあります。
考え方は人それぞれで、「寮住まいなどの若い学生は旅行者をホストできないだろうから、しかたがない」という寛大な人もいます。
freeloaderというのは、カウチサーフィンの精神(宿泊の提供を通しての文化交流)を理解せず、単に無料で泊まるところを求める人のこと。夜遅くまで遊び歩いて、ホスト宅には寝に帰るだけとか、二人か三人組で泊まって、ホストを無視して仲間内だけでしゃべってばっかりとか。
自宅に人を泊めていなくても、泊めてもらった先でちゃんと交流ができ、ホストが満足するなら、それはfreeloaderではありません。

次回は、具体的なホスト法(待ち合わせ場所、食事提供)について書きます。