翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

ネットの向こう側の人をリアルに想像できるか

旅行の準備で最も頭を悩ませるのが持っていく本の選択です。
フィンランド旅行にはkindle HDを持参し、本は電子書籍にすることにしました。IT大国のフィンランドではネットがつながりやすいので、kindle HDで検索やメールの送受信をすることにし、日本との通話はガラケーのグローバルパスポートで何とかなるはずです。

ともかく、電子書籍なら重さを気にせず好きなだけ本を持って行けます。
選んだ本のうちの一冊が佐々木俊尚氏の新刊です。

この書評が決め手となりました。
【書評】プリズムを持っているか?:「レイヤー化する世界」
http://kajikenblog.com/?p=2645

レイヤー化する世界のキーワードは、プリズムを持っているかどうか。
その識別方法として、「ネット上でしか知らない(もしくは1, 2回しか会ったことがない)人を信頼できるかどうか」とあります。
たとえば、フェイスブックやグーグル、スカイプを活用して、一度も会ったこともない人と協力して書籍の翻訳プロジェクトを完了するなど。
友人がカウチサーフィンで外国でホストしてもらい、仲良くなったという例も挙げられています。

仕事上のやりとりなら、実際に会わなくてもネットで何とかなるし、むしろ効率的かもしれません。

カウチサーフィンは、金銭のやりとりはありませんが、自宅に旅行者を泊めたり、旅先で人のお宅に泊めてもらいます。コーディネーターがいるわけではなく、誰を泊めるか、どの家に泊まるかはすべて自己責任で選ぶしかありません。もちろん、カウチリクエストをもらっても、気が進まなければお断りできます。

カウチサーフィンについて説明すると、反応は「それはおもしろい!」、「危険!信じられない!」に、二分されます。
まさにプリズムを持っているかどうかの違いなんでしょう。

プリズムを持っていない人の反応は、「一度も会ったこともない外国人を自宅に泊めて、大丈夫なの?」というものです。
「会ったことはなくても、ネット上のやりとりで、どんな人か判断できる。それにカウチサーフィンにはリファレンスのシステムがあるから、その人がこれまで泊まったり泊めてあげた人からの評価を読めば信頼できるかどうかわかる」と説明しても、「そんなの、いくらでもごまかせるじゃない」と反論されます。

この2月からカウチサーフィンを本格的に始め、フィンランド人を中心にホストしてきました。
9月のフィンランド旅行では、ほとんどカウチサーフィンで知り合った人の自宅に泊めてもらう旅となります。本当はこんなに早く行く予定ではなかったのですが、「次はぜひ私の家に」というお誘いを次々と受けて、旅する気になりました。

カウチサーフィンで初対面の外国人を泊めるのもリスキーですが、海外で初対面の人の自宅に泊まるのだって同じようにリスキーです。
私の場合は、まず最初に自分がホストして、好ましい関係を作った人の家に泊めてもらいます。そして、ホストしていなくても、何通ものメールのやりとりを重ねて信頼関係ができた人のところにも泊まります。

すべてが準備されたパッケージツアーに比べればリスクはあるでしょうが、旅から得られる経験は何倍も濃いものになると思います。

カウチサーフィンと同じように、ブログを通してネットの向こう側の人との関係も生まれました。
このブログを定期的に読んでくださる方のブログで新しい英語表現を学んだり、おもしろそうな本を見つけたりしています。
当初、このブログは、編集者や鑑定のお客さんなど閉じられた人に向けたメッセージを想定していたので、コメントは受け付けていませんでした。
でも、ブログのおもしろさは、化学反応にあるというkeisukeさんに啓発され、コメントを通した交流にも一歩を踏み出しました。もちろんkeisukeさんとは実際にお会いしたことはありません。

私にとってブログの遊び方っていうのは「記事を書いてネットという海に放流し、それによって起こる化学反応を楽しむ」ことなんですね。化学反応っていうのは、スターとかコメントなどによって生まれる人と人とのつながり、それによる私自身の感情の高まりのことです。その化学反応が楽しくて、ブログを書いているっていう感じ。

もしもはてなブログのサーバデータが消えたなら
http://sakak.hatenablog.com/entry/2013/06/20/192924

ネットの向こう側の人ともこんなふうに関係を作れるなんて、本当に楽しい時代です。


スザンヌとキョウコさんからのフィンランド土産。私のレニングラードカウボーイズ好きを知り、CDをわざわざ選んでくれました。スザンヌとキョウコさんと友達になれたのもネットのおかげです。