翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

何があろうと、エクササイズ

これまでの人生で私が下した最良の決断の一つは、スポーツクラブ入会です。

自宅から徒歩約5分のスポーツクラブ。会員証を見ると、入会は1992年。20年以上、通い続けています。

頻度は、基本的に毎日。
何時に行くかは、スタジオレッスンのプログラム次第。
ズンバやラテンダンスなど、音楽に合わせて体を動かすのが好きなので、楽しいと感じられるインストラクターのプログラムに出るようにしています。曜日によって朝、昼、夜など時間帯はまちまち。取材や打ち合わせなどで、行けなくなっても、第二候補のレッスンに出ます。フリーランスだからこそできる通い方です。

スポーツクラブ通いが長続きしたのは、何度行っても月会費は一定というコースを選んだから。貧乏性の私は「行かなかったら損だ」とばかり、サボらなくなりました。
しかも、レッスンの後、シャワーを浴びて帰るので自宅の浴室はほとんど使わずに済むみます。水道、光熱費が節約でき、水回りの掃除も楽です。

スポーツクラブから帰宅したら、ウエアを洗濯機に入れ、翌日のウエアと着替えをバッグに入れます。
ちょっとしたことですが、この習慣もサボらない秘訣です。
毎日スポーツクラブに行こうと誓っても、「今日は調子が悪くて」「昨夜飲みすぎて」「寒いから外に出たくない」など、休む理由を次々と考えてしまうものです。そうした怠け心に打ち勝って、ウエアを揃えて出かけるのはかなりのエネルギーが必要です。前もって準備していれば、時間がくれば何も考えずにバッグを手に取って玄関を出るだけです。

エクササイズ後にスポーツクラブの体重計に乗ることを習慣にしています。
もともとちょっと太めの体型ということもありますが、2〜3キロの変動はあっても、基本的に高校時代と現在の体重とあまり変わりません。
親戚の女性を見渡すと、中年期以降、太った人の割合が多いことから、私は肥満遺伝子を持っていると考えられます。スポーツクラブに通っていなかったら、私も同じ運命をたどっていたはずです。

体型維持以上にありがたいのは、エクササイズの習慣で、精神の安定が図れたこと。
瞑想やヨガをやってみたこともあるのですが、雑念が次から次へと湧いてきて、あまりうまくいきませんでした。
一方、スポーツクラブのスタジオで、音楽に合わせて体を動かしながら、悩み続けることはできません。私にはむずかしいステップもあるので、集中しないとついていけないからです。たまに動いている最中に原稿のアイデアが浮かんで、「覚えておかなくちゃ」と思うと、とたんにステップを間違えます。

落ち込む出来事があったときも、時間がきたら、とにかくスポーツクラブに行きます。
ずっと寄稿していた雑誌の休刊、あるいは連載の終了。
校正で見逃した間違いがそのまま印刷され、読者からクレームが来て編集者から叱責。
かなりの労力をかけて原稿を書き、入稿した途端に出版社が倒産。原稿料入金の見込みが消えたとき。
仕事関係だけではありません。
好きな人には振り向いてもらえず、どうでもいい人に執着される。親の介護にどう対処していけばいいのか思いわずらい、自分自身の老いも実感する。フィンランド語は覚える端から忘れていき、沖縄キャンプでは絶好調だったはずの阪神タイガースが連敗する。世の中はままならぬことの連続です。

それでも、体を動かして汗をかいているうちに、「ま、いいか」と思えてくるものです。
今後、スタジオレッスンがむずかしくなってくる年齢にもなっていくことでしょう。ステップ台から転落して骨折なんてことになれば、スポーツクラブにも迷惑がかかります。クラスのレベルを下げたり、高齢でもできる水泳やアクアエクササイズにシフトするなど柔軟に対応しながら、できるだけ長くスポーツクラブに通いたいものです。