翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

2013年は60年に一度の癸巳(みずのとみ)

年末が近づくと、来年はどんな一年になるか、編集者からよく聞かれます。

2013年は巳年です。
東洋の占術では、十干(甲乙丙丁…)と十二支を組み合わせるので、2013年は癸巳(みずのとみ)の年となります。
10と12の最小公倍数は60なので、干支の組み合わせは60パターンあります。
60歳になると、自分が生まれた年と同じ干支の年を迎えます。これが還暦です。
日本史では、壬申の乱戊辰戦争など年の干支で呼ばれる事件がありますし、甲子園も1924年、甲子の年に完成したのにちなんで名づけられています。
もし工事が遅れて翌年にずれていたら、乙丑園となるところでしたが、野球場ですから六十干支のトップバッターである甲子こそふさわしいネーミングです。

ここ数年、六十干支のキャッチフレーズのようなものを紹介する原稿を書いてきました。
たとえば2007年は丁亥(ひのとい)の年。
十二支の亥は本来、豚なので韓国では60年に一度の黄金の豚年だからこの年に生まれた子どもは金運好調とされ、ベビーブームが起こりました。
2010年、庚寅(かのえとら)はゴールデンタイガーの年、昨年2011年は壬辰(みずのえたつ)でウォータードラゴンの年。これらは、庚が五行の金、壬が五行の水に属することから命名しました。

しかし、2013年は困ってしまいます。
巳(み)は英語でsnakeの他に、serpentという単語が当てられます。
serpentは旧約聖書に出てくる悪魔で、アダムとイブを誘惑したのが蛇なので、この単語が使われるのでしょう。
いずれにせよ、タイガーやドラゴンみたいにキャッチフレーズ的には使いにくいイメージです。
英語が使えないとすれば、水蛇の年となるのでしょうか。
中国語で水蛇は、水辺に生息する蛇のことです。グスタフ・クリムトに水蛇という官能的な作品もあります。

ちなみに十二支は、the twelve horary signs、あるいは、zodiac animalsです。
zodiacは西洋占星術の十二星座ですが、占いの12のシンボルというのが共通なので流用されたのでしょう。

癸と巳の組み合わせから、2013年の成り行きを考えると、まず水(癸)と火(巳)の相剋。
木火土金水の五行の中で、水と火は正反対の性質をもつため、こういう年は何かと落ち着かない世相になります。
2012年に引き続き、台風や集中豪雨、ハリケーンも猛威をふるいそうです。
60年前の癸巳の年である1953年は、和歌山県を中心とした南紀豪雨、京都府南部の南山城豪雨が起こった年。朝日新聞に「集中豪雨」という言葉が初めて掲載された年でもあります。

癸は豪雨だけでなく霧のような慈雨にもなります。
下にある巳の火のエネルギーによって蒸発し、自由に世界を飛び回るイメージも出てきます。
2013年、あらゆる分野でボーダーレス化が進み、「昔はこうだったから」という決めつけは無効になっていくでしょう。

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巻頭特集が友人の風水師・優春翠、第二特集が翡翠輝子の九星気学です。