翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

面接で、ソーシャルメディアのパスワードを聞かれたら

NHKラジオ実践ビジネス英語、先週までのテーマは、「ソーシャルメディアガイドライン」。
主人公の梅村聖四が、社内セミナーを含めてソーシャルメディアの研修への誘いをいくつも受けているという話から始まります。

2週間に一度、杉田先生とアシスタントのヘザーさんによるフリートークがあるのですが、日本語の解説は一切ないので、どのぐらい意味をつかめるかがリスニング力のバロメーターとなります。

かもめ英会話教室のkamomeskyさんが、英文を書き起こしてくださるので、とても助かります。
http://d.hatena.ne.jp/kamomesky/20121030/1351553261

ヘザーさん自身が、ソーシャルメディアをどのように使っているかという話題から始まりました。
「毎日、アクセスしているが1週間に平均して2回か3回しか書き込まない。正直に言って、ソーシャルメディアはちょっと怖い」

杉田先生「アメリカでは採用面接に訪れた応募者について、ソーシャルメディアをチェックするのは当たり前のことになっているようですね」
ヘザーさん「何を公開するか、もっと注意深くなるようアドバイスする記事はよく目にします。たとえば、パーティでの酔っ払い写真がたくさん出てくれば、この応募者はあまり信用できないという印象を与えるでしょう」

さらにヘザーさんは、驚くべきことを話しました。
「多くの人がソーシャルメディアのプロフィールをプライベートにして、一定の人しか閲覧できないようにしています。
すると、一部の企業などでは、採用面接でユーザーネームとパスワードを聞くという記事を読みました」

杉田先生に「あなただったら、パスワードを教えるように求められたら、どうしますか?」と聞かれ、
ヘザーさんは「断固、拒否します」と回答。
「その記事では、法律の教授が『家の鍵を求めるようなものだ』とコメントしていますが、まったくその通りです。恐るべきプライバシーの侵害です。
しかし、多くの人は拒否できる立場にはありません。彼らは職が必要なのですから」

自由の国というイメージが強いアメリカで、こんなことが行われているとは!
日本ではどうなんでしょう?

自分はもう採用面接なんて受けないから関係ないと思っていても、不都合なことが起きる可能性はあります。

たとえば、身内の縁談。
保守的な家だったら、結婚相手の身元を調査することがあります。
興信所に頼まなくても、先方の両親やきょうだいのソーシャルメディアをチェックすれば、暮らしぶりが筒抜けになります。
恋人の母が大昔に書いた子育てブログを発見し「彼はマザコンかも」「こんな人が姑になったら大変」と結婚をためらう女性も出てくるかもしれません。
ネット専門の興信所、昔のまずい書き込みをどうにかしてくれるサービスとか、いろいろと新しいビジネスが生まれる可能性もあります。

と、少々ネガティブなことを書き連ねましたが、ソーシャルメディアを上手に使って大活躍している人もたくさんいます。
全世界に堂々と公開できないことは書かなければ、問題は起きないはずです。
ただし、10代のときは公開OKと思っていたことが、20年後、30年後に、隠したい過去になってしまうと厄介でしょう。
でも、その頃になったら「昔はソーシャルネットの文化が成熟していなかったから、当時の書き込みをとやかく言うべきでない」という寛大な流れになっているかもしれませんね。