翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

ニートに学ぶ金運アップ術

ネットで評判の「ニートの歩き方」(pha著、技術評論社)。
「自分がどのように生まれたかを無視して、人と同じような生き方を目指さなくてもいい」というメッセージに共感しました。
http://d.hatena.ne.jp/bob0524/20120812/1344727389

ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法

ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法

フリーランスで働く私がまず膝を打ったのは「ニートフリーランスの間」。
斜陽産業である出版業界で働いていると、「誰それは仕事がなくなって転職した」「故郷に帰った」なんて噂をちらほら耳にします。
スポンサーがらみのタイアップ記事や、グルメブログに席巻されたレストラン紹介記事などに比べると占い・開運・スピ系ジャンルは安定した需要があります。
とはいえ、昨年のMISTY休刊に象徴されるように、決して景気がいいわけではありません。
他のジャンルのライターよりも凋落スピードがおだやかだというだけです。そんな状況で、次の文を読んだわけです。

 仕事をあんまりしないフリーランスの人と、たまに働いたりするニートってほとんど同じようなものだ。「フリーライターやってるけど月収五万円くらいで全然食えない」って言ったらダメっぽい感じがするけど、まったく同じ状況を説明するのに「ニートなんだけどたまに文章書いてて月に五万円稼いでる」って言ったらすごいような気がする。

なるほど!
挨拶だけのお付き合いのご近所やスポーツクラブの常連さんたちは、私のことを「昼間からふらふらして、何やっているのかしら」といぶかしんでいるかもしれませんが、ニートだと思ってもらえば、問題ありませんね。

そして、占い・開運・スピ系ライターの目で読んでいくと、「ニートの歩き方」の中にも金運アップのコツを発見します。

「ネットでお金をもらった話」では、ネット上でのカンパ募集やクラウドファンディングといったシステムが紹介されています。

 これは根拠のないオカルト的なことだけど、人にお金を気軽にあげるようにしていると、回り回って自分のところにそれ以上のものが戻ってくるような気がする。

根拠はあります!
財は流通されてこそ生きるもの。「お金持ち本」にも同じことがよく書かれています。
意味もなく散財するのではなく、phaさんのようにネット上で見つけたおもしろそうなコンテンツにお金を出すことは、財の流れをスムーズにする行為です。

 僕は、何かがうまくいってお金が入ったりしたときにはある程度を他人に分けるようにしている。
 まあ全部を人にあげてしまうほど聖人じゃないし無欲じゃないんだけど、でもそれを得たのは自分の責任だけではないという気持ちがあるので、たまたまお金を得られていない自分よりお金のない奴におごったり何かをあげたりする。それは僕にとって自然なことだし、生きる上での「税金」みたいなものだと思っている。

すばらしい! 財の流れが滞りません。福のおすそ分け、分福ですね。

さらには、お金をあげた後について。

 ただ、お金をあげたりもらったりする際に大事なのは、「あげたほうがあまり威張ったりしない」ということだ。お金をあげたからといって、相手に言うことを聞かせようとしてはいけない。お金の分だけ人に何かをさせようというのなら、単にサービスを買っているのと同じだ。そうではなく、一旦お金をあげたら相手がそれをどう使おうが相手がどんな態度を取ろうが、対等な人間として相手を尊重しないといけない。

これはアラン・コーエンの説く「神様のバナナ」のpha版です。

「神様のバナナ」とは、ヒンズー教の寺院の話です。お供え物のバナナを猿が食い散らかしても、バナナは神様のものなのだから、心を乱すことはない。一旦、神に捧げたのなら、後はどうしようが神の勝手なんだからすべて任せろという教えです。
http://d.hatena.ne.jp/bob0524/20110707/1310030428

深く考えることもなくフリーランスになり、それで何とか食べてこられた私は生まれた時期がよかったのですが、昨今の若者の就職難は気の毒です。就職氷河期の世代の生き方を知りたいと読み始めた「ニートの歩き方」ですが、想像以上に得るものがありました。
phaさんには、今後もこうした情報発信を続けてほしいと思いますが、「だるい」感覚を大切にして「寝たいときは寝たいだけ寝ればいい」という彼にとっては、そんな外部からの期待はきっと迷惑なんでしょうね。できる範囲でお願いします。


シンガポールの富の噴水。水に触れながら願い事を唱えつつ噴水を3周すると願いがかなうとか。