翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

カウチサーフィンで英会話レッスン

将来、英語で占い鑑定ができるようになるのが目標の一つです。
好きなところに旅して、観光のかたわら鑑定をして、滞在費の足しにできたらどんなにいいでしょう。

そのためには英会話の勉強が必須です。
英会話学校に通うには気が進まなくて、ネットのオンライン英会話も検討したのですが、アイルランドのパブ巡りで英会話が鍛えられた私は、カリキュラムに沿って会話を勉強する気になれません。

そこで見つけたのが、カウチサーフィンです。
http://www.couchsurfing.org/

ネット上の国際交流サイトで、宿泊などを提供するホストと旅人を結び付けてくれます。
東京の住宅事情では、宿泊を受け入れるのはむずかしいので、私は「Coffee or drink」(泊められないけれど、おしゃべりしたり観光案内は可能)というステータスにしています。

海外を旅して、現地の人にいろいろとお世話になったので、ささやかな恩返しができればいいし、今後、旅するときにも役に立ちそうです。
たとえば昨年、シンガポールの風水スポットを回ったのですが、通常の観光地巡りではないので、ちょっと苦労しました。現地の人とお茶を飲む機会があれば、有意義な情報が得られたことでしょう。

先日、日本を旅するイギリス人紳士からコンタクトがあり、新宿でお会いすることになりました。

事前にメールのやりとりをして、お互いの希望をすり合わせます。
私は観光案内をイメージし、浅草まで足を伸ばすか、近辺なら新宿御苑あるいは明治神宮…と考えていました。
しかし、イギリス人紳士は「日本の文化やライフスタイルを知りたい。いつもの日曜の過ごし方に興味がある」という希望。日本訪問は初めてだけど、IT技術者として日系企業に10年ほど勤めていたので、単なる観光地巡りにはあまり興味がないのでしょう。
いつもの日曜日って、まさか缶ビール片手に阪神タイガースデイゲーム観戦におつきあいさせるわけにもいきません。
イギリス人紳士は「天候にも左右されるだろうから、会ってから決めましょう」とのこと。

こういうときは、天からメッセージが降ってくるものです。

友人の龍太郎さんが4月から杉並区の中学校勤務となり、剣道部の顧問になりました。タロットバー・アーサで飲んでいるときにこの話題を出したら、日曜日に剣道大会があるというのです。
場所は東高円寺新渡戸文化学園。「武士道」の著者である新渡戸稲造の名前を冠した学校ですから、日本の武芸にも興味があるというイギリス人紳士をご案内するにはぴったりではないでしょうか。

当日はとてもいい天気でした。
新宿のホテルのロビーでお会いして、丸の内線で東高円寺に向かいました。
新渡戸文化学園は駅からそう遠くないのですが、青梅街道を曲がる場所を間違えると迷ってしまいそうです。
竹刀を持った女子中学生3人組が歩いてきました。きっと剣道大会に参加していた子でしょう。
新渡戸文化学園の場所を聞くと「私たち、そこから帰る途中なんです。連れていってあげます」と返事して、今来た道を引き返して案内してくれます。
イギリス人紳士は「さすが日本。ロンドンじゃとても考えられない」と感心しきりです。

体育館で友人の剣道部顧問と合流して、試合観戦。
試合はとてもスピーディで迫力があります。そして、剣道着を身につけた剣士たちのりりしいこと。剣道を選ぶ中学生ですから、まじめで礼儀正しい子ばかりなのでしょう。

イギリス人紳士以上に私も試合を楽しみ、観戦後はビールで乾杯。

彼は東京の他に京都、広島、松山を回り、昨夜が東京での最後の夜。
タロットバー・アーサでフェアウェル・パーティを開きました。
奇しくも、アーサのマユー先生のお誕生日パーティと同時開催となり、多くのご常連で店は大盛況。初対面のイギリス人紳士にも温かく接してくれて、彼はとても喜んでいました。

「日本に言ったら、寺や神社をたくさん訪れるようにとアドバイスされていた。
でも、場所じゃなくて人と出会うことこそ大切なんだ。ここ(タロットバー・アーサ)こそが、人々の神社(people’s shrine)、私にとって特別な場所だ」

日本に居ながらにして、異文化体験ができるカウチサーフィン。英会話レッスン以外にも、得られるものがたくさんあります。