翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

人生はフェアじゃない

大学生の時、アメリカ東海岸の家庭にホームステイしたことがあります。
そのお宅には小学生の男の子、マイケル君がいたのですが、母親に何かをねだって拒絶されると、よくこう言っていました。
Mom! It’s not fair! (ママ! これはフェアじゃないよ!)

日本の子供だったら、単に「おもちゃ買って、買って」と欲望を口にするだけだろうに、アメリカではこんな小さな子供でも、公平かどうか主張するんだとびっくりしました。
マイケル君は、フェアじゃないと言い放つと、「この前はお姉ちゃんに買ってあげたから、今日は僕の順番」など彼なりの根拠を述べます。

他民族社会のアメリカでは、馴れ合いで済ませるのではなく、徹底的に討論して結論を出すべきだと考えられています。異なる文化背景を持つ人々が共存するためには、フェアかどうかという基準を設ける必要があるのでしょう。

しかし、占いをやっていると、人生は決してフェアじゃないことを痛感させられます。

四柱推命では、生年月日を木火土金水の五行に置き換えていくのですが、美しい風景画のようにバランスが取れている命式もあれば、とんでもなく偏っている命式もいます。
いつ生まれるかは自分で選べませんから、人生のスタートからまったく公平でないわけです。
生年月日だけではありません。容姿や知力、体力など持って生まれたものも、人によって大きく違います。

だけど、生まれつきによって、その後の人生がすべて決められるかというと、必ずしもそう言い切れません。
四柱推命の場合は、五行は相互に化学反応を起こして変化していきますから、どんな五行を持った人とつきあうかで、かなり運気に差が出てきます。10年ごとに切り替わる大運や1年ごとの流年の五行よりも、配偶者や共同経営者の命式のほうが運気に影響を及ぼすような気がします。子供だったら両親の命式に大きく影響されます。

同じ日の同じ時刻に生まれて、命式が同じという人でも、まったく違う人生を歩んでいるのはこのためです。

ホイットニー・ヒューストンの母親は歌手でしたから、娘の歌の才能を伸ばそうとしました。名付け親になってくれたのはアレサ・フランクリン。親戚にはディオンヌ・ワーウィックを始め歌手がたくさんいたことで、ショービジネス界への敷居も低かったでしょう。

でも、ボビー・ブラウンと結婚し、DVにおびえ薬物とアルコールに溺れる日々に。後に離婚しましたが、結婚生活で受けたダメージは決して回復しませんでした。
ネット上には、「ボビーとさえ結婚していなければ…」というホイットニーのファンの怨嗟の声が渦巻いています。

運のいい人は占い師に指南されるまでもなく、開運につながる道を選んでいるものです。
でも、スランプに陥っていたり、迷いを感じているなら、占い師のアドバイスに耳を傾けてみてはどうでしょうか。

人生のスタートは決してフェアではありませんが、そこからの展開は個人の選択によって大きく違ってくるのです。