翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

台北からもたらされたイーチン・カード

中華街のお店でお世話になっている王さんが台湾に里帰りして、お願いしていたイーチン・カードを買ってきてくれました。
台北には進源書局という占い専門店があり、数多くの書籍や占い道具を販売しています。

4年前、台北を訪れた時に進源書局を教えてくれたのは、世新大学日本語学科の馬君と虞さん。日本人観光客のボランティアガイドです。台湾は東洋占術の本場なので、占い 関連のお店に行きたいとあらかじめ伝えておいたら、調べてくれたのです。

進源書局では、イーチン・カードが数種類あり、王さんは選ぶのに迷ったといいますが、そこを「えいや!」と直感で買ってきてこそ、偶然性を利用して占う卜術(ぼくじゅ つ)の道具です。
たまたま王さんに目に留まったカードがはるばる海を渡って私の手元に届いたことに意味があります。

ヴィスコンティスフォルツァ版のタロットも同じような経緯で私の愛蔵品となりました。
休暇旅行でパリに行く担当編集者に、「もしタロットカードを見つけたら、直感で選んだものを買ってきてほしい」とお願いしたのです。
タロットを買ったのは、モンマルトルにある鰻の寝床のような小さな店だったそうです。

王さんが選んでくれたイーチン・カードは、八卦の象意が描かれ、卦辞も載っています。

たとえば、風沢中孚のカード。
湖の上を風が吹き抜ける光景です。「大川を渉るに利あり」ですから、小船に乗った人物が湖を進んでいます。また、誠意があれば、豚魚(身分の低い者の、貧しいお供え) でも、神は福を与えるとありますから、岸に描かれた二人の人物は、お供え物の準備をしているのでしょうか。
二爻の爻辞に鶴が出てくるので、このカードでも上空を鶴が飛んでいます。

易を立てる時はもっぱら筮竹を使っていますが、このカードを使いこなせばまたおもしろい占いができそうです。