翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

琉球創生の地を訪れる

今回の沖縄滞在は、そうちゃんと再会できれば、あとはロワジールホテルの温泉でのんびりする予定でした。
でもやっぱり沖縄らしいところにも行ってみたい。そう思って行きのJAL機内でもらった小冊子を見ていたら、スケジュールに合わせてガイドをしてくれるツアーガイドショップ「エミューツアー」というのが目に入りました。
観光バスでスケジュール通りに動くスタイルではなく、一人から参加できる手作りの旅のようです。

那覇空港に到着して、早速エミューツアーに電話していたのですが、留守電。大規模な会社ではなくアットホームなところのような気がして興味がわき、メッセージを残しました。
その日の夕方には折り返し連絡をいただき、テレビ番組撮影ロケのコーディネイトをしていたため電話に出られなかったとのこと。これはますますおもしろそうです。
翌日午後の沖縄南部パワースポット巡りをお願いしました。

当日お会いした、エミューツアーの伊藝(いげい)さん。いかにも大らかで陽気なウチナンチューです。

少年野球のコーチもなさっていて、プロ野球の沖縄キャンプは10球団すべて見に行くとのこと。特にどこの球団のファンというわけではなく、とにかく野球が好きなんだそうです。阪神タイガースが負け続けると観戦が苦痛になる私にとっては、そんな見方もあるんだと新鮮な驚きでした。

そんな話をしながら、琉球王朝最高の聖地、斎場御嶽(せーふぁうたき)へ。
「緑の館・セーファ」という立派な建物は、前回訪れた時にはありませんでした。聞けば、パワースポットブームで来訪者が一気に増えたとのこと。嶽内へ入る参道も整備されていました。

拝所の三庫理(さんぐーい)からは、琉球の創生神であるアマミキヨの上陸地である久高島を望むことができます。
三庫理に隣接する場では二つの巨大な鍾乳石から雫が滴り落ち、壺へ溜められています。壺に溜まった水量で国の行く末を占ったり、儀式にも使われます。

こうした神聖な場所を訪れるたびに、天との通路が開け、易やタロットの的中率が上がるのではないかと期待しています。
ご神体が山である奈良の大神神社に登ったときも、天から直接メッセージがいただけるような気がしましたが、斎場御嶽も天と地をつなぐ場所です。

斎場御嶽のほかには、ヤハラヅカサ、浜川御嶽、垣花桶水、糸数グスクを巡りました。
アマミキヨが本島に降り立った最初の地であるヤハララヅカサは、ちょうど干潮時だったので石碑を見ることができました。沖縄生まれの伊藝さんから琉球創生神話を聞きながら海岸に立つのは貴重な体験でした。

旅に出るのは、日常生活から離れ、人生に新鮮な風を入れること。この体験は、原稿執筆や占術にも活かされていくはずです。