翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

平安寿子とアン・タイラー

好きな小説家は、平安寿子(たいら・あすこ)とアン・タイラーです。

初めて読んだ平安寿子の小説は「あなたがパラダイス」。
週刊朝日の連載をリアルタイムで読んで、なんておもしろいんだろうと感動しました。
更年期と義理の両親の介護で消耗しきった女性が、夢中になるものを持つことで生きる意欲を取り戻すエピソードが満載です。

平安寿子というペンネームは、アメリカの小説家アン・タイラーにあやかったものだと知り、こんなおもしろい小説を書く人が好きな小説だからすばらしいに違いないと確信しアン・タイラーも次々と読み、大いに楽しんでいます。
アン・タイラーの小説で描かれるのは、「この人と結婚して本当によかったのか」という迷いや、意のままに育たなかった息子や娘への失望など。そのまま占いのテーマになる話ばかりです。

ボブ・ディランという芸名はウェールズ生まれの詩人、ディラン・トーマスから取ったという説がありますが、自分が夢中になったものにあやかるのは、とてもいい命名法だと思います。

私の占い師名・翡翠輝子は、水晶玉子先生にあやかったものです。
水晶で玉子なら、翡翠ときたら輝子だろうというノリです。

占い雑誌のライターとして水晶玉子先生を取材したのがきっかけで、その占術にすっかり感服しました。水晶玉子先生の四柱推命の特集の原稿を書くことになり、基礎からしっかり学ぶ必要があると痛感しました。
プライベートでも仲良くしていただき、一緒に出雲や戸隠神社の吉方取りをしたこともあります。私が最初に通った占い学校の存在を教えてくれたのも水晶玉子先生です。

水晶玉子先生は大らかな人ですから、私の占い師名をおもしろがり、「そのうち水晶玉子より翡翠輝子が有名になるかもよ」なんておっしゃってくれました。

占い師のくせに画数は考慮していません。画数で吉凶を占う姓名判断は日本独自のもので、世界的にはマイナーな占術ですし、画数にこだわって不自然な名を名乗るよりも、その名が生まれたプロセスのほうが意味を持つと考えています。