翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

不運という「くじ」を引くとき

野田佳彦首相誕生に寄せて、大野更紗さんのインタビューが朝日新聞に掲載されました。

大野さんは難民支援の研究に取り組む大学院生で、日本ではほとんど前例のない難病である筋膜炎脂肪織炎症候群にかかり、闘病記「困ってるひと」の著者でもあります。

大野さんはこう語ります。

被災、病、事故、失業など、人は生きていれば誰しも何らかの『くじ』をひきます。人が不条理に直面したとき、社会がどう対応できるかが、その国の本質的な姿を映すと思うんです。
 たとえ誰がどんな『くじ』をひいたとしても、希望を失わず生きられる社会であってほしい。

確かに、人生は「くじびき」の連続です。
占い師として運を扱う仕事をしていると、運気という面で人間は決して平等ではないことがよくわかります。

「占いなんて必要ない、努力で人生を切り開いていく」と言い切れる人は、かなりの強運の持ち主です。
精一杯がんばったのに、希望の大学や会社に入れなかったり、リストラされます。あるいは、恋人が理由も告げずに去っていってしまったり。
その理由をくよくよ考えて、いつまでも落ち込んでいてもしかたがありません。努力だけではどうにもならないことがあると悟るために、占いを活用するのも一つの解決策でしょう。

そして、あらかじめ「くじ運」が悪い時期がわかれば、心の準備ができます。占いは魔法ではありませんから、不運を完全にシャットアウトすることはできませんが、少なくとも準備しておけば、ダメージは少なくて済みます。

私が一年の指針とするのは、冬至に立てる年筮です。
易者にとって冬至は一年の始まりであり、最も緊張する日です。
易を「くじ」にたとえると、易神に怒られそうですが、この一年、私はぱっとしないどころか凶の「くじ」を引いてしまいました。

でも、今年の冬至まで4ヶ月を切りました。来年は来年で新しい「くじ」を引きます。そう考えると、この一年を耐えるのが少し楽になりました。