翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

易と呼吸

健康の基本は呼吸法。
そういう原稿をずっと書いているのですが、実践となるとむずかしいもの。
スポーツクラブにはヨガのクラスもたくさんあるのですが、どうしても雑念が沸いてきます。ダンス系のほうがすっきりするので、ラテンとかズンバのクラスを選んでしまいがちです。

健康のためだけでなく、易の上達のためにも、呼吸法は必須です。

熊崎健翁著、加藤大岳校訂「易占の神秘」(紀元書房)を入手しました。
熊崎健翁は、日本式の画数を基にした姓名判断の基礎を築いた人物で、加藤大岳は昭和の易聖として数々の名占を残しています。

この本に「占筮の方法」の章があります。
筮竹を二つに割る時には、目を閉じて呼吸を止め、気力を丹田に集中すべし。精神の統一が成ったなら、呼吸の絶えようとする瞬間、さらに一層の気力を充実させると同時に、筮竹を二つに割る。

易では、天の声は数を通してもたらされますから、筮竹を二つに割って何本を残すかを決める瞬間が最も大切です。

易を学んでいると「笑って問えば、笑って答える」という言葉を何度も聞きました。
こちらが遊び半分でいい加減な気持ちで聞くと、易神も適当にしか答えてくれません。
依頼されてもいないのに、阪神タイガースの勝敗を占っても、あまり当たりません。自分は真剣なつもりでも、お金を払って依頼されたお客さんの易を立てるのとは、やはり違います。

日頃から深い呼吸を心がけ、筮竹を手にしたら、ひたすら精神統一。
講座に出たり書物を読んで知識を得るのも大切ですが、それだけで占術が上達するわけではありません。