翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

天道春樹先生の易

易は奥が深く、何年学んでも、これでいいということはありません。

私は二人の師に周易を学びました。
最初の師に一通り教えていただき、復習のつもりで別の師に習ったのですが、まったく違うスタイルの教授法だったので、新たに学び直すような感覚でした。
周易は、ただ爻辞を解釈して吉凶を占うのではなく、出た卦をどう読み解くかは自分なりの方法を確立していくものなのでしょう。

人相の大家・天道春樹先生は易の達人でもあります。

イースト・プレス「恋運暦」の天道先生の連載は、初回からライターとして担当していますが、2008年のWBC決勝戦の前には、先生のあざやかな立筮を見せていただきました。

当時の編集長は野球好きだったので、取材の合間には韓国との勝敗の行方が話題となりました。

すると天童先生、おもむろに「占ってみましょうか。好きな数字を3つ言ってください」と言います。
筮竹やサイコロを使わず易を立てる方法です。

編集長が答えた数字は13、25、89。これを易の卦に置き換えると、天風姤(てんぷうこう)の五爻となります。
「これは偶然に逢うという卦。勝負占で偶然に逢うとしたら勝利しかありません。五爻を変じると火風鼎(かふうてい)。鼎とは、足が三本付いた中国古代の器であり、家督の象徴として代々受け継がれました。これは優勝トロフィーの象徴でしょう。五爻を得たので、勝負は5回に決まるか、5点で決まるかでしょう」
イチローは打ちますか?」と編集長。
「天風姤は上から五つの爻が陽で一番下の爻だけが陰。これは野球のバットの形だから、打つでしょう」

結果は、先生の占断通り。5対3で韓国を下し、優勝トロフィーは日本へ。イチローも試合を決めるヒットを打ちました。

私が占い原稿を書くだけでなく、実際に人を占ってみようと決心したのは天道先生の影響が大きいのですが、「易はこうやって使いこなす」というお手本を見せてもらいました。