翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

外国語としての日本語

いつでも人を招ける部屋を目指す

この春は、我が家にホームステイしたヘンリク君だけでなく、日本語学校のかつての教え子が次々と来日しました。 南米は遠いイメージがあったのですが、パナマやチリから再び来日する学生も。 ジェシカは日本の大学への進学を考えていて、お母さんと一緒に下…

AI時代に生き残る教師とは

日本語学校の作文のクラスには、さまざまな学生がやって来ます。 アニメや漫画で日本に興味を持ったというオタク・スチューデントが大半ですが、日本語のレベルは千差万別です。 「とりあえず日本に行ってみよう」と留学してきた初級の学生。ひらがなとかた…

3年目の春

桜も開花し、春の陽気が地上に満ちています。 日本語教師になって3年目の春です。 50代半ばの新人教師として教え始めたのが2016年の3月。 3年目といえば、中学や高校の新入生が最終学年を迎える年です。ここまでくれば、今年も無事に務めて丸3年としたい…

自分の人生のストーリーを書こう

日本語学校の作文クラスで教えていると、文章を書くスタイルは人それぞれだと改めて思います。 世界中の言語の中でかなり学びにくいとされる日本語を選んで留学し、わざわざ選択科目で「ライティング」を受講しているのですから、ことばや書くことが好きな学…

猫も人間も命名はむずかしい

日本語学校の作文のクラスには、中国系の学生もいます。 国籍はアメリカ、カナダ、オーストラリア、オランダなどさまざま。そして、台湾、香港、中国本土の学生もいます。 学生のリストには英文の名前しか記入されていないので、漢字の名前を聞きます。 漢字…

人生は再現性がない

天海玉紀先生のおかげで、占いトナカイで2回目の「2018年開運吉方位講座」を開催しました。 1回目は2月3日の節分の夜。1回やって、もう十分だと思ったのですが、玉紀先生のリクエストにより2回目が実現しました。 参加者の顔ぶれが変われば、内容も微…

介護離職はしない

私は東京、親は神戸に住んでいます。 パーキンソン病を患っている母を父が老々介護していたのですが、限界になり施設へ入所。父は介護保険に加えて自費でヘルパーさんを頼んで、なんとか高齢一人暮らしを続けています。 母が発病した当時は、月に一度のペー…

1週間を52回積み重ねて1年になる

2017年がやっと終わります。 去年から始めた日本語教師。1年9カ月が経過して、そろそろ慣れるはずなのに、授業前はいつも緊張します。時々、学級崩壊の悪夢を見て汗びっしょりで目覚めることもあります。「こんなにつらいことをどうして始めてしまったんだ…

私たちは金魚鉢の中の金魚

先週の金曜日の冬至には、年筮講座をやり、翌日の土曜日には天海玉紀先生のインナーチャイルド講座。 lady-joker.com 前日の講師が受講者で、受講者が講師にとぐるぐる回る展開。 それにしてもインナーチャイルドカードはおもしろい。易とはまた違った視点で…

勉強という暇つぶし

読書も温泉も格好の暇つぶし。 でもベストな暇つぶしは勉強なんじゃないかという気がしてきました。 bob0524.hatenablog.com 勉強というと、字面がよくないのか、やりたくないのに親や先生に強いられて無理やり勉めるイメージです。 小中高と学校が大嫌いだ…

「何を学ぶか」より、「どう学ぶか」

子どもの頃、学校に行くのが嫌でたまらなかった私が外国人相手とはいえ、教師になってしまいました。 教育現場にも改革の波が押し寄せ、私が受けたような教師が一方的に知識を伝授するスタイルは時代遅れとなりつつあるようです。 ここ数年もてはやされてい…

どの仕事も無理ゲー

好きで始めた日本語教師の仕事。 本業がライターということで、選択科目の作文クラスを教えることになりました。 学生のレベルはさまざま。ひらがなを練習している初心者から、母国の大学の日本語学科で源氏物語を専攻している学生までいます。 始めたばかり…

教室は不思議のダンジョン

日本語学校のある日の作文クラス。 20代のカナダ人学生。社会人で、長期休暇で来日したとのこと。 「ゲームが好き」というので「日本のゲームの『ファイナルファンタジー』や『ドラゴンクエスト』を知っていますか」と聞いてみました。 彼はにっこり笑ってこ…

水曜日はサウナで「ととのう」

ぬるめの温泉が好き。日本で一番気に入っている温泉は島根県の小屋原温泉です。 bob0524.hatenablog.com ぬるいお湯につかって、皮膚とお湯の境界線がわからないくらい長湯します。 サウナはあまり好みじゃありませんでしたが、phaさんのサウナ体験を読んで…

結界を張る

家のない状態から、今や熱海と菊名の家でさまざまな人を受け入れる坂爪圭吾さん。 私が坂爪さんのブログを読むようになったのは、カウチサーフィンを始めたころです。初対面の外国人旅行者を家に泊めるというと、たいていの人から「そんな危険なこと!」とび…

東京オタクハウスの野望

甘夏弦さんの「カルミックインプリントモニターセッション」を受けてみました。 ameblo.jp 占いは私にとって大切な商売道具。四半世紀近く、女性誌を中心に原稿書きをしてきましたが、占いという専門ジャンルを持ったことで出版不況の中でも仕事を続けられて…

エイト・ミリオン・ゴッズ

我が家に滞在中のオランダ人学生、クラウス君。 ホームステイを打診されたのが10日ほど前。短期留学生が殺到する超繁忙期だったこともあり、事前のメール交換もなく、来日当日にいきなりの対面となりました。 どうせまた日本のアニメやゲーム好きのオタクだ…

オランダ人留学生を受け入れる

カウチサーフィンのサイトを通して日本語学校のホストファミリーを依頼された縁で、その学校で教えることになりました。 bob0524.hatenablog.com 教え始めるようになってからも、フィンランド人学生のホームステイを受け入れています。東京の家は狭いし、日…

二人のAnne

子どものときに夢中になって読んだのが『赤毛のアン』と『アンネの日記』。昔から外国かぶれでした。 『赤毛のアン』のアンはAnnじゃなくて、Anne。同じ発音でも、綴りが違うと受ける印象も変わってくるので、「eのついた綴りのアンで呼んでください」とマリ…

「金持ちけんかせず」を学生から学ぶ

副業の日本語教師の仕事では、失敗ばかりしてきました。 いくつになっても失敗から学ぶことで成長できるはずなのですが、次々と新たな失敗をしています。 先日、はげしく自責の念に駆られたのがアニメミュージアムの件。 アニメ好きの学生二人に「荻窪にアニ…

リスクがゼロの人生なんてない

フィンランドから短期留学にやってきたトーマス君が無事帰国しました。 ホストファミリーとして3週間預かったわけですが、帰国の日は寂しさとともに大きな安堵を感じます。 ホストファミリーによっては、門限を決めているところもあるそうですが、私は鍵を…

AI時代に働き続けるためには

50代半ばを過ぎて、職業生活のゴールが見えてきたはずなんですが、「一億総活躍社会」の掛け声により60代だけでなく70代になっても働かなくてはいけないのかもしれません。「ゆとりの老後」は、これからの日本では一部の特権階級だけに許される贅沢なのでし…

うまい棒とプッチンプリンでおもてなし

我が家に滞在中のフィンランド人のトーマス君。 毎日YouTubeで日本のテレビを見ていただけあって、妙に日本通です。「フィンランドのテレビなんて全然おもしろくない。日本のテレビは最高。コマーシャルもすごい」と力説します。テレビをあまり見ず、レニン…

選択の幅を広げて、起こったことを受け入れる

老後の海外滞在を目論んで、日本語教師の資格を取りました。語学も学校も大嫌いだったはずなのに。 「資格さえ取っておけば」と思っていたのに、現場で経験を積まなければ資格は何の役にも立たないことを知り、意を決して日本語学校の非常勤講師に。 長めの…

新たな王子様現る

先週からフィンランド人のトーマス君が3週間の予定で我が家にホームステイしています。 Tuomasというファーストネームは、英語のThomasのフィンランド語版で発音はトゥオマスだろうと思っていたのですから、のっけから「はじめまして、トーマスです」と流暢…

子離れの天地否、ホームステイの風天小蓄

夏瀬杏子さんと易の勉強を続けています。 基本的な易の仕組みを学んだら、あとは実践あるのみ。 今の時代、ネットでほとんどの情報が得られます。わざわざ対面で学ぶのなら、ググっても得られないことを伝えなければ。 杏子さんの占的は、お嬢さんとの今後の…

オタク第二世代

欧米からわざわざ日本に留学してくる学生のほとんどはオタクです。 日本語を勉強する動機は、アニメやまんが、ゲームにハマったから。彼らの野望は、字幕や吹替なしでアニメを見ること、原文でまんがを読むことです。 作文の定番テーマの一つが「どうして日…

生きる意味を探す旅

Facebook創業者のマーク・ザッカーバーグのハーバード大学卒業式でのスピーチのテーマは「すべての人たちが人生に目的感を持てる世界を作ろう creating a world where everyone has a sense of purpose)」でした。 NASAの門番に「何をしているの?」と質問…

仙台で商売繁盛の秘訣を探る

仙台に到着後、まず向かったのが、クリスロード商店街。仙台四郎を祀る三瀧山不動院です。 仙台四郎は江戸時代末期から明治を生きた実在の人物です。 彼の立ち寄る店は繁盛し、「福の神だ」と呼ばれるようになりました。 彼には知的障害があり、気ままに歩き…

開運とは、はまり役を演じること PART2

語学の勉強というのは、基本的につまらないものです。世の中には「いや、語学ほどおもしろいものはない」という人もいるかもしれませんが、ある程度まで語彙や文法を覚えなければ、コミュニケーションはできません。よほど記憶力に恵まれた人でない限り、何…