翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えていましたが、2019年3月で卒業。フィンランドが大好き。

フィンランド

次に行くべき場所、次にやるべき事

稚内への旅を思い立ったのは、この夏、我が家に滞在したヘンリク君の影響です。ある夜、『トータル・バラライカショー』のDVDを一緒に観た時のこと。フィンランドのレニングラード・カウボーイズとロシア赤軍合唱団のジョイントコンサートです。 『ボルガ…

ここも退屈、あそこも退屈

退屈になると、旅の計画を立てたり、本を読みます。この本も退屈な日に読みました。ここは退屈迎えに来て (幻冬舎文庫)作者: 山内マリコ出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2014/04/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (25件) を見る没個性な地方都市を舞台…

ヘンリク君から学んだこと

ヘンリク君が我が家を去って2週間が過ぎました。向田邦子のエッセイに、「同窓会に出席したら、元同級生に子供が生まれた記念に恩師が植えたという樹が見上げるような大木になっていて、自分がこの人生で持てなかったものをまざまざと見せつけられた」とい…

待っているだけでは王子様は現れない

ヘンリク君に会った私の友人の一人が「王子様みたい」とうっとりしていました。しかもヘンリク君は、心優しい王子です。 ある日、ハチ公前で学校の友達と待ち合わせだというので、「ハチ公の話を知っている?」と飼い主が死んでも帰りを待ち続けた話をしよう…

サプライズ来日

3週間のホームステイは長いと思っていたのに、ヘンリク君が来たら毎日が楽しくてあっという間でした。 2週間が過ぎた頃、「もうあと1週間しかないのね…」と寂しがっていると、「今からそんなこと考えないで! 考えるとしたら、明日の阪神タイガースのゲー…

阪神タイガースで学ぶ日本語

フィンランドの18歳、ヘンリク君の通っている日本語学校は、スウェーデンで生まれ、現在の本社はスイス。「現地の言葉を現地で学ぶ」というポリシーで、世界各国に学生を留学させています。 渋谷校で日本語を学ぶ学生の大半は10代から20代の欧米の若者のよう…

ポケモンが好き、ヨレ様が好き

フィンランド人のヘンリク君の3週間のホームステイ。 あまり干渉しないほうがいいのはわかっているのですが、どうしてもヘンリク君中心の生活になってしまいます。日本語の宿題を手伝おうとしても「簡単だから大丈夫」と断られます。 じゃあ日本語で会話す…

言葉で伝わること、伝わらないこと

フィンランドの18歳、ヘンリク君は日本にもかなり慣れてきました。 最初は3週間のホームステイは長いと思ったのですが、始まってしまうとあっという間に毎日が過ぎていきます。ヘンリク君は日本語を勉強しに来ているので、学校からホストファミリーに「日本…

楽しく生きるためにも、英語は必要

映画『白夜のタンゴ』を観ました。あわただしいムードの年末ではなく、観るなら年初と決めて、渋谷のユーロスペースに出かけました。実に楽しい映画でした。なつかしいフィンランドの湖と森のシーンに夢中になり、あっというまに時間が過ぎました。 (しかし…

映画『365日のシンプルライフ』

映画『永遠の沈黙へ』を観るのを先延ばししていたら、岩波ホールに行列ができるようになり大いにあせったことから、興味がある映画は早めに観に行くことにしました。オーディトリウム渋谷で『365日のシンプルライフ』を観ました。フィンランド映画で、多すぎ…

小海町フィンランド夏至祭でネットとリアルの融合

易者にとって、一年で最も重要な日は冬至。 「一陽来復」で最初の陽が生じる日ですから、一年のなりゆきを占う年筮を立てます。フィンランド人にとって、一年で最も酒を飲む日は夏至。 緯度の高いフィンランドでは、北の街へ行けば夏至はほとんど日が沈みま…

運を回せば、縁がつながる

運は常にぐるぐる回しておくこと。フリーランスとして働き出して四半世紀、なんとか生計を維持できたのは、運を回し続けてきたからです。そして、運を回していると、縁がどんどんつながっていきます。4月から約3ヶ月間、日本に滞在中のアンネから「自転車…

40年前の思い出を求めて

フィンランドで出会った女性(アンニッキさん)から、帰国後にこんなメールが来ました。 私が日本の高槻に滞在したのは、ずいぶん昔のことだけど、グーグルマップで当時の住所を探してみた。 1974年、私はあるお店の2階に住んでいた。このお店は、私が滞在…

携帯を捨てよ、町へ出よう 映画『旅人は夢を奏でる』

フィンランド映画『旅人は夢を奏でる』を観ました。 監督はミカ・カウリスマキ。私が好きなアキ・カウリスマキのお兄さんです。 (ミカとかアキとか、女の子の名前みたいですが、二人とも男性です)3歳のときに出て行った父・レオが35年ぶりに帰国するとい…

Kiitos Jore! ありがとう、ヨレ様

「どうしてフィンランドを好きになったのですか?」と聞かれたら、「カウリスマキ映画がきっかけで」と答えています。 1996年の映画『浮き雲』。1990年代の初めにフィンランドが陥った深刻な経済危機で職を失った夫婦のお話です。たしかにこの映画でフィンラ…

カフェ・モスクワ 二夜

ヘルシンキにあるカフェ・モスクワは、カウリスマキ兄弟の経営するバーです。カウリスマキ映画をすべて観ているという村上春樹はカフェ・モスクワまで出向いたものの、ビールを飲めなかったという悲惨な目にあってます。 http://d.hatena.ne.jp/bob0524/2013…

バーチャル・クリスマス

NHKラジオ実践ビジネス英語、11月後半のテーマは「バーチャル感謝祭」。アメリカ人にとっては、感謝祭は家族が集まって七面鳥のローストなどのご馳走を囲む大切な行事ですが、事情があって帰省できない家族もいます。 そこで「バーチャル感謝祭」。 タブ…

成就しなかった真実の恋は、いつまでも心に残る

旅に出ると、自分では体験できない人生を垣間見ることができます。9月のフィンランドの旅では、40年ほど前の悲しい恋の物語を知りました。新聞記者のアンネが住むフィンランド西部の街、セイナヨキ。 アンネと一緒に、伝統的な農家を見学するツアーに参加し…

ヘルシンキ、大人のフラットシェア事情

フィンランドでは、年齢的には若くても、精神的に成熟している人とばかり会ったような気がします。 たとえば、スザンヌのフラットにカウチサーフィンで泊めてもらったとき。100平米以上ある広いフラットで、8畳ほどの個室が3つ。 スザンヌ(ドイツ人)、ヴ…

大人の国フィンランド

いつまでも学生時代の延長のような生活を送っているせいか、いい年をして、自分が大人だという自覚がありません。今年になってフィンランドの友人が一気にできました。 10代から60代まで、さまざまな年齢ですが、全員、精神年齢は私より上でした。サムとエリ…

「教室の中にあなたの将来の扉の鍵が隠されている」

毎週、楽しみにしているインターFMの「ボブ・ディランのテーマ・タイム・ラジオ・アワー」。 http://www.interfm.co.jp/bobdylan/ディラン先生が毎回、一つのテーマを選び、それにちなんだ曲をかけます。先週のテーマは「学校」。 番組の終わりの解説でピ…

一日が一週間に感じられる旅

二週間のフィンランド旅行から帰国しました。カウチサーフィンでホストしたフィンランド人を中心に、会いたい人すべてに会えました。一人旅ですが、一人で食事をしたのは、時差調整のためにホテルに宿泊した最初の夜ぐらいです。 「シャイで内向的なフィンラ…

「去る者は日々に疎し」とならないFacebook

物心ついたときからネットがあったというデジタル・ネイティブでない限り、ネットとの付き合い方は試行錯誤の連続です。私は書く仕事を始めたのは、30年前の広告業界。コピーライターをやっていました。 右も左もわからない新人時代、出社して最初にやること…

「私の墓には『生れてはみたけれど』と刻みます」

フィンランド旅行の準備として、アキ・カウリスマキと宮崎駿、そして小津安二郎の作品を観ています。「カウリスマキ、小津を語る」の最後はこう締めくくられます。 The epitaph on my grave will be "I was born, but". (私の墓碑銘は「生れてはみたけれど…

ヨレ様はどこへ行った

レニングラード・カウボーイズのボーカル、ヨレ・マルヤランタにハマって、フィンランドおたくと化したのがちょうど去年の今頃です。 d.hatena.ne.jp 中野スオミ教会のフィンランド語教室に通い始め、カウチサーフィンでフィンランド人旅行者をホスト。気が…

ハーメンリンナでアイスクリームを食べる日

フィンランド人のヨルマをホストしたのは、彼がハーメンリンナに住んでいるから。 村上春樹の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』では、多崎つくるは高校時代の友人・クロに会うためにハーメリンナに向かいます。クロはフィンランド人男性と結婚し…

「旅先で何もかもがうまく行ったら、それは旅行じゃない」

JALカード会員誌AGORAに村上春樹がフィンランドについて書いていると知り合いの編集者が教えてくれました。 うちには毎月AGORAが届いているのですが、うっかり見落とすところでした。村上春樹の新作『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年…

となりのトトロとムーミントロール

フィンランド行きを決めて、まず着手したのは、宮崎駿の映画を観ること。日本を訪れるフィンランド人は宮崎ファンが多いのです。 ヘルシンキでお世話になる予定の編集者エリカもその一人。なぜだか日本的なものに惹かれ、ヘルシンキ大学で日本語を学んだそう…

「限定された目的は人生を簡潔にする」

知り合いの編集者が村上春樹の新作の3分の1は舞台がフィンランドだと教えてくれました。「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」 出版当初は品切れ状態だったようでしたが、ようやく街の書店で買えるようになりました。読み出すと止まらなくなり、一…

フィンランド人はなぜ英語が上手なのか?

昨年9月からフィンランド語を学び始めたものの、とても身につきそうにありません。ある日のクラスでは、数を学びました。 1 yksi(ユクシ)、2 kaksi(カクシ)、3 kolme(コルメ)…。 このくらいなら覚えられても、7 seitsemän(セイツェマン)、8 ka…