翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

カウチサーフィン

一日が一週間に感じられる旅

二週間のフィンランド旅行から帰国しました。カウチサーフィンでホストしたフィンランド人を中心に、会いたい人すべてに会えました。一人旅ですが、一人で食事をしたのは、時差調整のためにホテルに宿泊した最初の夜ぐらいです。 「シャイで内向的なフィンラ…

カウチサーファーは現代の宮廷道化師

海外旅行先で、無料で人の家に宿まる。 カウチサーフィンを一言で紹介するとこういうことになります。「そんなうまい話があるわけがない」というのが一般的な反応。 「ただほど高いものはない、危険だからやめたほうがいい」という声も聞きます。たしかにお…

ハーメンリンナでアイスクリームを食べる日

フィンランド人のヨルマをホストしたのは、彼がハーメンリンナに住んでいるから。 村上春樹の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』では、多崎つくるは高校時代の友人・クロに会うためにハーメリンナに向かいます。クロはフィンランド人男性と結婚し…

ネットカフェは書斎、コンビニは冷蔵庫、スポーツクラブは浴室

フィンランド人旅行者のヨルマは先週木曜日にやってきました。 あいにくその日は、7時からの飲み会の予定が入っています。一次会だけで帰るとしても、帰宅は9時半になってしまう…。そこで思いついたのが、ネットカフェです。 ヨルマにはお昼にいったん自宅…

ネット上だけで信用を得られるフィンランド人

こう暑くてはフィンランド人旅行者なんて来ないだろうと思っていたら、カウチリクエストが舞い込みました。ヨルマという青年。きちんとした文章だし、写真もまじめそう。でも、今回の日本旅行で初めてカウチサーフィンを利用するというビギナーです。 ホスト…

カウチサーフィンQAその2(待ち合わせ、食事、観光)

カウチサーファーとどこで待ち合わせるか。 たいていの外国人は成田空港が東京都心とかなり離れていることを実感としてわかっていません。 携帯電話の契約や両替にも時間がかかります。 「朝、成田に着くからランチを」と約束して、3時過ぎになったこともあ…

カウチサーフィンQAその1(サーファーの選び方)

カウチサーフィンについてよく質問されることをまとめてみました。最もよく言われるのは「外国人を泊めるのには抵抗があるけれど、会ってみるのはおもしろそう」というものです。カウチサーフィンでは「カウチあり」「カウチあるかも」「コーヒー・オア・ド…

ネットの向こう側の人をリアルに想像できるか

旅行の準備で最も頭を悩ませるのが持っていく本の選択です。 フィンランド旅行にはkindle HDを持参し、本は電子書籍にすることにしました。IT大国のフィンランドではネットがつながりやすいので、kindle HDで検索やメールの送受信をすることにし、日本との…

カウチサーフィンは、グローバル「お接待」

四国八十八ヶ所巡りを終えたアン姉さんをホストして、じっくりと話を聞きました。とあるジャーナリストが、「アメリカのパーティで、レストルームでメモを取っているのは同業者」と書いていました。社交の場で紙とペンを取り出すのは無粋なこととされている…

フィンランドでは、勤続10年で有休1年

ヨレ・マルヤランタのファン仲間のキョウコさんから「昨年、ホストしたフィンランド人ライターのアンネと会うので、一緒にどうか」と連絡をもらいました。 「同業だから話が合うんじゃないか」とのこと。新聞記者だそうです。同じライターといっても、組織に…

幸運なカウチサーファーを招きたい

カウチサーフィンをやっている理由は人それぞれです。 日本だと英会話上達、国際交流などが一般的でしょうか。「フィンランド人の友達を作りたい」が私の表向きの理由。もうひとつ目指しているのは、開運です。風水で最も重視されるのは、玄関です。 玄関を…

あなたには、もっと合う人が見つかるはずだから

今年の2月から本格的にカウチサーフィンを始め、このブログは占い師の日記というよりカウチサーフィン体験記となっています。 外国人旅行者を自宅に泊めるのですから、けっこう濃い体験です。やり方によっては、日本人だけの団体で海外の観光名所を巡るパッ…

カウチサーフィンで運気を貯金する

昨年の5月にカウチサーフィンでお世話したイギリス人紳士からメールが来ました。このときはカウチは提供していなくて、「コーヒーのみ」のステータスでした。「日本的な体験を」というリクエストだったので、中学校対抗の剣道大会にご案内し、帰国前日の夜…

カウチサーフィンとマジックテープの法則

カウチサーフィンをやっていると話すと、「無料で外国人旅行者を泊めるの!?」とよく驚かれますが、お金をもらわないからこそ、ゲストを選べるのがカウチサーフィンのいいところだと私は思っています。空いている部屋を旅行者に貸し出すair bnb(エア・ビーア…

マイヤちゃん、福島の猫に会う

4月の上旬にカウチサーフィンでホストしたフィンランドの女の子、マイヤちゃん。マイヤちゃんのはじめてのおつかい http://d.hatena.ne.jp/bob0524/20130414/13659012272週間の京都滞在を終えて東京に戻ってきたマイヤちゃんと、隣の駅のアキコさんのお宅…

ユハナ君に学ぶ英語表現

フィンランド人のユハナ君と話していると、話題がどんどん広がっていきます。これは、上手な人とテニスのラリーをやるようなものです。こちらのブロークンな英語を汲み取り、打ち返しやすいところに話を持っていってくれるからです。ユハナ君はタンペレ大学…

ガイドブックに縛られない旅

旅人には二つのタイプがあります。ガイドブックに掲載されている観光スポットをすべて回りたがるタイプ。 もう一つは、現地の人々と交流し、ハプニングを楽しむタイプ。 カウチサーフィンをするのは、圧倒的に後者の旅人です。フィンランドの女の子、マイヤ…

目的地をはっきりさせると、たどりつく

カウチサーファーを家に泊めますが、観光ガイドはあまりやりません。東京タワーや渋谷のスクランブル交差点に行きたいと思わないし、東京のことをあれこれ聞かれてもうまく説明できないからです。スザンヌの空手道場、ケネスのカトリック教会のように、おも…

マイヤちゃんのはじめてのおつかい

カウチサーフィンでフィンランドの女の子、マイヤをホストしました。猫とヨガが好きな26歳。写真を見ると、いかにも北欧の女の子といったかわいらしさです。 アキ・カウリスマキの映画が好きだというのでホストすることにしました。フィンランド人全員がカウ…

四角い部屋に丸いテーブル

風水の直居由美里(ユミリー)先生とは、20年近くのおつきあいになります。最初に取材にうかがった時は、占いの知識のない普通のライターだったので、一からお話を聞いて記事を書きました。ユミリー先生は、あれよあれよという間に著名になり、「人は住まい…

自宅を他人の視線で見る

フィンランド人やアメリカ人と遊び歩くばかりでなく、仕事もやっています。4月中旬発売のイースト・プレス「開運帖」では、友人の風水師・優春翠の監修で風水の原稿を10ページほど書きました。キッチンや玄関など、部屋別に開運法を紹介するために、いろい…

星新一が「ナンバー・クラブ」で予言した未来

星新一の「ナンバー・クラブ」を読んだのは、30年以上も前です。酒場のテーブルに小さな装置があり、会員証を入れるとその場にいる客同士の共通の話題を教えてくれるという話です。 旅先でも初対面の相手と盛り上がれます。これはまさに私がカウチサーフィン…

カウチサーフィンの達人、スザンヌ

先週は立て続けにカウチサーフィンのゲストを迎えたので、国際下宿屋のようになってしまいました。 といっても、ホストしたのはスザンヌとケネスの二人だけ。ケネスは週の始めに泊まって京都へ。木曜日には沖縄からスザンヌが戻り、週末に再びケネス。二人と…

ディラン先生が取り持った縁

フィンランド人と知り合うためにカウチサーフィンをやっているのですが、世界は広いのでフィンランド人以外との出会いもあります。今週はアメリカ人のケネスをホストしました。 ケネスからのリクエストには「プロフィールにボブ・ディランとザ・バンドが好き…

東洋を極めれば、西洋に通じる

海外の日本好きにはさまざまなタイプがありますが、武道(martial arts)をやっている人もけっこういます。先日、カウチサーフィンで我が家に滞在したスザンヌも空手の黒帯です。 現在はヘルシンキ在住ですが、ドイツ出身で、お父さんが空手をやっていたこと…

アホさんからマルコ・ハーヴィストへ

フィンランドで最も楽しく過ごせたのは、トゥルクという街です。 ナーンタリにあるムーミンワールドに行くために前泊したのですが、トゥルクだけでも訪れる価値のある場所でした。トゥルクは、飲ん兵衛のテーマパーク。 単に酒場が多いだけではありません。…

大人のカウチサーフィン活用法

カウチサーフィン(CS)はボストンの大学生のアイデアによって生まれた旅行者の交流システムです。 利用者は18歳〜29歳が7割近くで平均年齢は28歳。できるだけ費用をかけずに世界を見て歩きたい若い世代向けのネットワークですが、単なるカウチ(宿泊)提…

ヨレ様で実感する「引き寄せの法則」

「引き寄せの法則」の極意は、すでに自分が望んでいる状態になっているとリアルにイメージすることです。 「お金を引き寄せたい」と願っているのに、貧乏なままなのは、お金がないという欠乏感にフォーカスしているから。あるいは、本当に心から望んでいるわ…

一人旅の勇気

2013年、癸巳(みずのとみ)の年。 東洋占術では、2月4日の立春で年の干支が新しくなるのですが、一気に切り替わるのではなく、徐々に壬辰の気が退化して、癸巳に取って代わられつつあります。癸巳の年には、変化のスピードが加速して、これまでと同じ生き…

カウチサーフィンは現実の人づきあいの縮図

今日は渋谷でイギリス人青年とランチです。カウチサーフィンで連絡が来たのです。 12月30日に来日して、外国人向けJRパスで日本を回るという彼に「帰省ラッシュで大変だよ」とアドバイスしました。 「間違った時期に計画を立ててしまったようだ」と落ち込…