翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

いつまでも幸せに暮らしました…なんてことはない

すぐれた小説は、読者にさまざまな考える種を与えます。 私にとってはアン・タイラーの小説。洋の東西は変わっても人間は本質的に同じなんじゃないかと考えさせられました。 『パッチワーク・プラネット』の主人公はボルチモアの名家に生まれたのに、親の期…

再読の楽しみ

アン・タイラーを読み始めたきっかけは、平安寿子のペンネームの由来だと知ったから。平安寿子がこんなにおもしろいんだから、アン・タイラーはもっとおもしろいだろうと思ったのです。 期待以上のおもしろさでした。一度読んでも数年たつとまた読みたくなり…

自分の船で漕ぎ出そう

旅に出ると、帰って来てから何度も旅の思い出を反芻します。 西日本豪雨の後の広島への旅は少し躊躇したのですが、結果的にはすばらしい体験となりました。 私の祖父はしまなみ海道の伊予大島出身。ルーツを訪ねていくと、村上水軍の末裔だとわかりました。 …

イッチ―・フィートの行きつく先

広島に行った最大の目的は、きのえ温泉ホテル清風館。海が見える温泉です。 私の祖父は、しまなみ海道の今治市大島の出身。ルーツを訪ねて行くと村上水軍の末裔だとわかりました。 bob0524.hatenablog.com 機会があれば、できるだけ瀬戸内海の海を見たい。 …

イッチー・フィートという病

7月の旅は「どこかにマイル」で広島へ。 私が勤めている日本語学校では短期留学生の来日のピークを迎えて大忙し。そんな時期にわざわざ旅に出なくてもいいのに、旅に出たいという思いを抑えることができません。 若いころヨーロッパを一人旅していて「イッ…

ミルウォーキーの客と昨夜のマディソンの客

カズオ・イシグロがボブ・ディランとザ・バンドのファンだと知って愛読するようになりました。 音楽をテーマにした短編集もあります。 夜想曲集: 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語 (ハヤカワepi文庫) 作者: カズオイシグロ,Kazuo Ishiguro,土屋政雄 出版社/メ…

着物警察なんか気にしない

ドイツ人とスペイン人の女の子がキモノ姿で日本語学校の教室にやってきました。 着物じゃなくキモノとカタカナで書くしかありません。 連日の猛暑ですが教室の中はエアコンが効いて肌寒いくらい。そこで彼女たちは、Tシャツに短パンの上に、キモノをロング…

加齢を喜ぶ生き方

誰だって年を取りたくない。特に女性は。 私もそう思っていました。 でも、この3年間近く「早く時がたって早く年を取りたい」と熱望しました。 それは新しい仕事、日本語教師を始めたから。 「まったく教壇に立ったことのない素人が教師として慣れるまで3…

いつ引退すべきか問題

村上春樹の『遠い太鼓』にヴァンゲリスというギリシャ人が登場します。 60歳に近い年齢で、英語はまったく話せないけれど、人懐っこくて親切な男性。村上春樹が暮らしたミコノス島の集合レジデンスの管理人です。 ヴァンゲリスの口癖。 「60になれば、年金が…

老いては子に従え リバース・メンタリングの勧め

西日本を襲った豪雨。 避難指示を無視して自宅にとどまろうとする父親を説得する息子さんの映像がテレビに流れました。 一刻を争う事態だというのに、自宅の海抜を息子に言わせようとしたり、濡れた靴下のまま家に上がろうとするのを注意するなど、その後の…

大洗の天妃神社

大洗シリーズ第三弾。人間だけでなく、土地とも相性があるのなら、よほど大洗と私は相性がよかったということでしょうか。 bob0524.hatenablog.com bob0524.hatenablog.com 大洗には日の出の絶景スポットとしても名高い大洗磯前神社があります。 4年前の午…

大洗には「幸運なマッチング」がある

村上春樹の「ラオスにいったい何があるというんですか?」をもじって「大洗にいったい何があるというんですか?」と、書いてみました。 bob0524.hatenablog.com 観光スポットであろうとなかろうと、人が暮らしているところなら、必ず何かがあります。 大洗に…

大洗にいったい何があるというんですか?

2018年は戌(いぬ)の年。そして6月は午(うま)の月。 となると、寅(とら)の方位の吉方を取らなくては。 現代社会に生きる人にとっては、吉方取りなんて、とんでもない迷信でしょう。 私は女性誌のライターとして数多くの東洋占術の原稿を書き飛ばしてい…

世界は残酷で、やさしい

本の中に入り込み、ページをめくるのがやめられず、一気に読了。たまにそんな本に出合います。この本もそうでした。 息子が殺人犯になった――コロンバイン高校銃乱射事件・加害生徒の母の告白 (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズII-16) 作者: スー・ク…

易神降臨 2018年夏至の易講座

本業の雑誌のライター業を安定させるために、東洋占術という専門分野を持ってから十数年がたちました。 占い修業のために横浜の中華街で鑑定してみたり、占いイベントを立ち上げてみたり、あれこれやっているうちに天海玉紀先生と知り合って意気投合。そして…

逆トム・ソーヤにならないように

毎日、何かに追われているのは、すぐやらずに「ま、いいか、明日やれば」とずるずる先送りしているから。 その悪癖を直すためにライフハック系の本をあれこれ読んでいます。 先送りせずにすぐやる人に変わる方法 (中経の文庫 さ 17-1) 作者: 佐々木正悟 出版…

教室という名の酒場

夏の訪れとともに、私が勤める日本語学校は繁忙期を迎えます。 日本人学生が夏休みを利用してアメリカやイギリスに短期語学留学する逆バージョンで、世界中から学生が東京にやって来ます。 私が教えるのは選択科目の作文クラス。 時々、教師というより、酒場…

弱いつながりを広げたい

自己啓発本だと思って読み始めた『習慣の力』。 習慣の力 The Power of Habit (講談社+α文庫) 作者: チャールズ・デュヒッグ,渡会圭子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/02/19 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 意志力は筋力のようなもので、…

さまざまな形で世の中に貢献できる

人生は習慣によってできています。 習慣の力 The Power of Habit (講談社+α文庫) 作者: チャールズ・デュヒッグ,渡会圭子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/02/19 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 第一章に習慣と脳の研究に大いなる貢献をし…

いつでもやめられるグループに入ろう

日大アメフト事件は日本社会のゆがみを象徴しているからこそ、延々と報道されているのでしょう。 「自分にはこの組織しかない」と思い詰めると、上からの理不尽な欲求にも従ってしまう。 とても不健康な状況です。 アメリカの部活動はその点、ぐっと自由でシ…

旅のささやかな思い出

忙しい毎日はいやだと思いつつ、欲の強さのために走り回っている日々。 息抜きになるのは旅です。 旅に行く前は、どんなところなのかあれこれ想像を巡らし、帰ってきたら思い出を反芻。 旅先ではお土産を買いません。家の中は物があふれて、なるべく買い物を…

ロウソクの火を灯し続ける

世間が騒ぎ続けている日大アメフト問題。 関西学院大学の会見でこんな言葉を聞きました。 発言者は小野ディレクター。 闘志は外から言われて大きくなるものではなく、心の中から内発的に出てくるものであり、選手の成長を育てるもの。 そして、その一番根源…

いつも機嫌よくありたい

日本語学校で教え始めて3年目。あれこれ参考書を買いあさりましたが、最も参考になったのがこの本です。 もしも…あなたが外国人に「日本語を教える」としたら (クロスカルチャーライブラリー) 作者: 荒川洋平 出版社/メーカー: スリーエーネットワーク 発売…

人間は多面体

私が教えている日本語学校は、短期留学の学生が多いので、夏の到来とともに学生数が急増します。 夏休み期間、あこがれの国の日本で学ぼうとやって来るオタク・スチューデントたち。 毎週月曜日、新しい学生が入ってきて、金曜日には誰かが卒業していきます…

「働きたい欲」をいつまで持ち続けるか

50代も半ばも過ぎて、そろそろ静かに暮らしたいと願っているのですが、超高齢化社会を迎える日本では、そんなのんきなことも言ってられないようです。 それよりもまず、私自身の欲の強さ。 「何者かになりたい」という欲が強すぎるのです。 毎日新聞の人生相…

達成感がなくても旅を楽しみたい

釜山旅行を満喫できたのは、日本語学校の韓国人学生のパク君のおかげです。釜山のおいしい店を聞いたら、日本語で詳細なメールを送ってくれました。 候補の4店のうち、2店に行ってみました。 到着日は、冷麺の店へ。釜山の駅前なので、簡単に見つけること…

自分をアウェイ状態に置く

2泊3日で釜山に行ってきました。 長期休暇を取って海外旅行ばかりしていたのですが、日本語教師の仕事を始めてからは、国内旅行にシフト。長い休みが取りにくいし、教室で外国人に囲まれているのですから、わざわざ海外に行くこともないと思ったからです。 …

人生には折々にタイミングがある

介護帰省で実家に戻り、本棚でラッセル・ベイカーの『グローイング・アップ』を見つけました。 著者は1925年生まれのニューヨーク・タイムズのコラムニスト。本の奥付を見ると1986年刊。 30年以上も前、 外国かぶれだった私が手当たり次第に買ってそのままに…

人は二度死ぬ。「第一の死」と「第二の死」

映画『リメンバー・ミー』を観ました。 「リメンバー・ミー」本予告 日本公開からけっこう時間がたっているのですが、連休中、新宿の映画館は満員。吉祥寺なら空きがありました。 この映画を見たいと思ったのは、日本語学校の作文クラスでメキシコ人学生が「…

たった一人の読者のために

自己啓発本の古典、デール・カーネギーの『人を動かす』。 人を動かす 新装版 作者: デールカーネギー,Dale Carnegie,山口博 出版社/メーカー: 創元社 発売日: 1999/10/31 メディア: 単行本 購入: 174人 クリック: 3,319回 この商品を含むブログ (618件) を…