翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

「何を学ぶか」より、「どう学ぶか」

子どもの頃、学校に行くのが嫌でたまらなかった私が外国人相手とはいえ、教師になってしまいました。 教育現場にも改革の波が押し寄せ、私が受けたような教師が一方的に知識を伝授するスタイルは時代遅れとなりつつあるようです。 ここ数年もてはやされてい…

どの仕事も無理ゲー

好きで始めた日本語教師の仕事。 本業がライターということで、選択科目の作文クラスを教えることになりました。 学生のレベルはさまざま。ひらがなを練習している初心者から、母国の大学の日本語学科で源氏物語を専攻している学生までいます。 始めたばかり…

ディランが歌い、イシグロが書く

カズオ・イシグロを読むようになったのは、彼がボブ・ディランとザ・バンドの大ファンだと知ったから。 ディランだけでなく、ザ・バンドを並べたところにぐっときました。フォークからロックに転向したディランが大ブーイングを浴びていた時代、バックバンド…

自分の中で満足を作りたい

「仕事がうまくいかない、やめたい。猫になってごろごろしたい」「いや、仕事をしないでごろごろしていると、そのうち世間からの承認を求めて厄介なことになる」という思いを行ったり来たりしている私。 一緒に易を学んでいる夏瀬杏子さんは、お母様が私と同…

教室は不思議のダンジョン

日本語学校のある日の作文クラス。 20代のカナダ人学生。社会人で、長期休暇で来日したとのこと。 「ゲームが好き」というので「日本のゲームの『ファイナルファンタジー』や『ドラゴンクエスト』を知っていますか」と聞いてみました。 彼はにっこり笑ってこ…

自由に殺されないように

この人生での永遠のテーマ。 なぜ、現状で満足できないのか。承認を求めるのか。 欲が深いからなんでしょう。自分が求められていない状態には耐えられず、無謀なチャレンジをしては神経をすり減らしています。 消耗するとわかっていて、何かをせずにいられな…

下関で金子みすゞと田中絹代を思う

JALの「どこかにマイル」でたまたま北九州に行くことになり、思い出に残る旅ができました。 一泊目の下関をすっかり気に入りました。本州の果てであり、九州はすぐそこ。韓国も身近です。海の幸もおいしいし、しばらく暮らしたいと思うほどでした。 そし…

水曜日はサウナで「ととのう」

ぬるめの温泉が好き。日本で一番気に入っている温泉は島根県の小屋原温泉です。 bob0524.hatenablog.com ぬるいお湯につかって、皮膚とお湯の境界線がわからないくらい長湯します。 サウナはあまり好みじゃありませんでしたが、phaさんのサウナ体験を読んで…

答え合わせの人生はつまらない

北九州の旅があまりにも楽しかったので、延々と思い出を反芻しています。 小倉に泊まるきっかけを作ってくださったkeisukeさんから「観光ガイドを見て、そのアドバイスのとおりに、同じものを見て同じものを食べる。たぶん、そういう答え合わせのような旅は…

小倉・旦過(たんが)市場で食べた生涯最高のイカ

JALの「どこかにマイル」の行き先が北九州空港になり、二泊三日の旅に。 小倉で一泊しようと思ったのは、このブログの影響です。 sakak.hatenablog.com 小倉の居酒屋やホテルで「観光で小倉に?」と怪訝な顔をされました。味のあるホテルに泊まり、松本清張…

日本チョイ住み計画

JALの「どこかにマイル」で北九州の旅を満喫しました。 実は北九州に決まって、ちょっとがっかりしました。 JALから提示されたのは、伊丹、大分、帯広、北九州の4つ。 実家に帰る伊丹はできたら避けたかったけれど、大分で温泉に入ったり、帯広で北海道の秋…

どこかにマイルで日常をリセット

欲が深い私は、静かで落ち着いた暮らしができません。 50代も半ばを過ぎたのだから、やりがいや承認欲求を手放せばいいのに、貪欲に世間の荒波に飛び込んでいます。 そうやって得たお金の一部を旅につぎ込みます。 旅に出ると、もろもろのストレスを吹き飛ば…

結界を張る

家のない状態から、今や熱海と菊名の家でさまざまな人を受け入れる坂爪圭吾さん。 私が坂爪さんのブログを読むようになったのは、カウチサーフィンを始めたころです。初対面の外国人旅行者を家に泊めるというと、たいていの人から「そんな危険なこと!」とび…

東京オタクハウスの野望

甘夏弦さんの「カルミックインプリントモニターセッション」を受けてみました。 ameblo.jp 占いは私にとって大切な商売道具。四半世紀近く、女性誌を中心に原稿書きをしてきましたが、占いという専門ジャンルを持ったことで出版不況の中でも仕事を続けられて…

母のない子、子のない母

ホストファミリーとして受け入れたクラウス君は2週間の日本滞在を終えて、オランダに帰りました。 お盆の時期の急な申し込みでホストファミリーが見つからず、我が家で受け入れることになりました。 bob0524.hatenablog.com 私が教えている日本語学校の学生…

えきねっとを大阪で予約して危うくクレーマーに

先週末、神戸の実家に病人が出て急に帰らなくてはならないことに。 お盆のピークシーズンは過ぎたとはいえ、交通機関は混んでいるし、我が家にはオランダ人のクラウス君のホームステイ中です。 日帰りも考えたのですが、どうしても1泊は必要。クラウス君は…

エイト・ミリオン・ゴッズ

我が家に滞在中のオランダ人学生、クラウス君。 ホームステイを打診されたのが10日ほど前。短期留学生が殺到する超繁忙期だったこともあり、事前のメール交換もなく、来日当日にいきなりの対面となりました。 どうせまた日本のアニメやゲーム好きのオタクだ…

オランダ人留学生を受け入れる

カウチサーフィンのサイトを通して日本語学校のホストファミリーを依頼された縁で、その学校で教えることになりました。 bob0524.hatenablog.com 教え始めるようになってからも、フィンランド人学生のホームステイを受け入れています。東京の家は狭いし、日…

二人のAnne

子どものときに夢中になって読んだのが『赤毛のアン』と『アンネの日記』。昔から外国かぶれでした。 『赤毛のアン』のアンはAnnじゃなくて、Anne。同じ発音でも、綴りが違うと受ける印象も変わってくるので、「eのついた綴りのアンで呼んでください」とマリ…

養老渓谷へ小さな旅

外国人に日本語を教え始めて、まとまった休みがとりにくくなり、海外旅行に行かなくなりました。 その代わりに国内の小旅行に頻繁に出かけています。がんばれば日帰りできる場所に一泊してのんびりします。 日本語教師の仕事に慣れない時期は、小旅行がご褒…

尾野寛明さんは「風の人」

朝日新聞の土曜版フロントランナーに尾野寛明さん登場。 www.asahi.com 尾野さんとは島根で三度、東京で一度お目にかかったことがあります。 占い学校で知り合った親友の優春翠から、島根と関東の二拠点生活を送る計画を聞いたのは10年ほど前。当時は、島根…

たった1回の腕立て伏せから始める

たいした仕事はしていないのに、何かに追い立てられているような日々。さっさと片付ければいいのに、つい先延ばしする癖があるからです。 これは週刊誌の原稿を書いていた職業病の一種です。早めに原稿を書いても、大きな事件が起きるとテーマが変わったりペ…

「金持ちけんかせず」を学生から学ぶ

副業の日本語教師の仕事では、失敗ばかりしてきました。 いくつになっても失敗から学ぶことで成長できるはずなのですが、次々と新たな失敗をしています。 先日、はげしく自責の念に駆られたのがアニメミュージアムの件。 アニメ好きの学生二人に「荻窪にアニ…

リスクがゼロの人生なんてない

フィンランドから短期留学にやってきたトーマス君が無事帰国しました。 ホストファミリーとして3週間預かったわけですが、帰国の日は寂しさとともに大きな安堵を感じます。 ホストファミリーによっては、門限を決めているところもあるそうですが、私は鍵を…

還暦(60歳)で姥捨て山 part2

これを書いたのが3年前。 bob0524.hatenablog.com 優春翠と計画した遠野行きは頓挫してしまいました。 それでも時間だけは確実に過ぎ、還暦(60歳)を徐々にリアルなものに感じるようになってきました。 世間の流れでは、「60歳で高齢者なんて名乗られたら…

複数のわらじを履こう

昨年の春から日本語教師の仕事を始めて1年3ヶ月が過ぎました。 四半世紀に及ぶ気ままなフリーランス稼業から、教師という職業への転身は無謀かもしれないと思ったのですが、日本語教師業界はかなり流動性が高く、1年も同じ学校に勤めていると中堅(!)に…

AI時代に働き続けるためには

50代半ばを過ぎて、職業生活のゴールが見えてきたはずなんですが、「一億総活躍社会」の掛け声により60代だけでなく70代になっても働かなくてはいけないのかもしれません。「ゆとりの老後」は、これからの日本では一部の特権階級だけに許される贅沢なのでし…

うまい棒とプッチンプリンでおもてなし

我が家に滞在中のフィンランド人のトーマス君。 毎日YouTubeで日本のテレビを見ていただけあって、妙に日本通です。「フィンランドのテレビなんて全然おもしろくない。日本のテレビは最高。コマーシャルもすごい」と力説します。テレビをあまり見ず、レニン…

選択の幅を広げて、起こったことを受け入れる

老後の海外滞在を目論んで、日本語教師の資格を取りました。語学も学校も大嫌いだったはずなのに。 「資格さえ取っておけば」と思っていたのに、現場で経験を積まなければ資格は何の役にも立たないことを知り、意を決して日本語学校の非常勤講師に。 長めの…

多拠点居住とチャンプルー文化

沖縄旅行から帰って来て1ヶ月。沖縄熱が続いています。 JALの「どこかにマイル」でたまたま那覇に行ったわけですが、旅行ではなく沖縄で暮らしたいという気持ちになりました。 「多拠点居住」という言葉を知ったのは元ニートのphaさんやジャーナリストの佐…